2010年
2月
10日
|
01:00
Europe/Amsterdam

ダイムラーがヤトロファ由来バイオディーゼルの取り組みを継続

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・ インドの小規模農家を技術・物流面で支援
・ ドイツ投資開発会社(DEG)、バイエルクロップサイエンス社*と提携
・ ヤトロファ由来バイオディーゼルの生産に向け、荒地でのヤトロファ栽培を支援
ダイムラーAGは、バイオディーゼルの原料となる植物、ヤトロファの栽培を行う新プロジェクトを南インドで開始し、100ヘクタールの土地へ苗木を植え付けました。ダイムラーAGはこのプロジェクトでこれまでの研究成果をもとにタミル・ナードゥ州内の数ヶ所の村に資金面、技術面の支援を行っています。ヤトロファの栽培と種子の収穫は、支援対象となる村の農業従事者と協力して行い、収穫した種子をバイオディーゼルの原料として利用します。なお、栽培には食用穀物の栽培に適さず、現在利用されていない荒地のみを利用することから、現地の食糧生産とは競合しません。
ダイムラーAG 最高環境責任者のヘルベルト・コーラーは「ダイムラーは、将来にわたって持続可能なモビリティの実現を重点課題の1つとしており、ヤトロファ由来の燃料生産への取り組みもこの目的に沿ったものです。また、このプロジェクトは村を支援することで、社会基盤が脆弱な地域に経済発展の見通しを与えるものでもあります」と述べています。
ダイムラーAGでは、これらの村の農業従事者が5年間にわたり資金援助を確実に受けられるよう、小額融資に対する担保提供を行っています。農業従事者はこの資金を使ってヤトロファの苗木を購入し、4年後の初回収穫まで作業を進めることができます。さらに種子購入保証により販売収入を確実に得られることから、5年目以降に融資の返済が可能となります。返済金は回転資金として、プロジェクトに新たに参加する農業従事者への融資に充てられます。これにより、多くの村に利益をもたらす経済サイクルが生まれます。やむを得ない事情により収穫が不可能な場合にも、担保があるため農業従事者は経済的に追いつめられることはありません。
有望な植物ヤトロファを共同で栽培
このプロジェクトは、現地で管理されているため地元の協同組合との密接な協力が可能です。これにより、ダイムラーAGと小規模農地の所有者が定期的に交流できるほか、村において持続可能な農業開発が実現します。このプロジェクトは、ドイツ投資開発会社(DEG)からも支援を受けています。また、ダイムラーAGは1年以上前からバイエルクロップサイエンス社とも提携し、ヤトロファの持続的な栽培方法の開発を進めています。また、この提携の一環としてバイエルクロップサイエンス社のインド子会社がヤトロファの害虫防除に役立つノウハウと製品を提供しています。さらに同子会社の専門家がプロジェクトに関わるスタッフに対して研修を実施し、研修を終えたスタッフが農民に直接指導しています。
ヤトロファ 大きな可能性を秘めた高エネルギー植物
ダイムラーAGは、2007年まで実施した5年間の研究プロジェクトを通じて、ヤトロファが高品質バイオディーゼルの原料とに適していることを実証しました。メルセデス・ベンツの先進のコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載したテスト車でヤトロファ燃料の実証試験を行い、すぐれた成果を収めています。ヤトロファの種子から生産されたバイオディーゼルは、他の油糧種子を原料とする燃料と同様の性能を備えるほか、CO2バランスにも優れていて、化石由来のディーゼル燃料に比べて環境面で大きなメリットがあります。特にヤトロファは耕作に適さない侵食土壌でも栽培が可能であることから、現地住民の食糧生産を損なうことなく環境保護に役立ちます。
*バイエルクロップサイエンス社とは:バイエルグループの農薬ビジネス部門で農業およびエンバイロサイエンス市場向けの事業を展開しています。