2014年
2月
21日
|
01:00
Europe/Amsterdam

ダイムラーの2013年業績は好調に推移: 販売台数、売上高、EBIT、当期純利益で過去最高を記録

・      グループEBITは108億ユーロ(2012年: 88億ユーロ)
・      継続事業EBIT 79億ユーロ(同82億ユーロ)
・      当期純利益87億ユーロ(同68億ユーロ)
・      総販売台数は235万台に増加(同 220万台)
・      グループ売上高は1,180億ユーロに増加(同 1,143億ユーロ)
・      配当は1株当り2.25ユーロへの引き上げを提案
・      2014年見通し: 販売台数、売上高は大幅な伸びとなるほか、継続事業による
       
グループEBITも大幅増を予測
ダイムラーAGは2月6日、ダイムラー・グループおよび各部門の2013年決算を発表しました。販売台数、売上高、EBIT、当期純利益で過去最高を記録しました。2014年についても、製品ポートフォリオの強さや生産・新技術への投資継続、さらに有利な市場動向の見通しから、いっそうの成長を見込んでいます。
ダイムラー社取締役会会長 兼 メルセデス・ベンツ・カーズ統括のディーター・ツェッチェは次のように述べています。「2013年当初はとりわけ良いスタートではありませんでしたが、終わりは非常によく、努力が報われた形です。ダイムラーはきわめて良好な状態にあり、今後についても、大胆な目標を全部門で達成できる自信を持っています」。
EBITは前年比23%増の108億ユーロで、ダイムラー創業以来の最高を記録しました。継続事業によるEBITは79億ユーロ(2012年: 82億ユーロ)と、予想の約75億ユーロを大きく上回りました。当期純利益も過去最高の87億ユーロとなりました(同68億ユーロ)。
総販売台数は235万台へと増加し、前年に達成した過去最高を7%上回りました。全自動車部門が貢献しており、メルセデス・ベンツ・カーズ8%増、ダイムラー・トラック5%増、メルセデス・ベンツ・バン7%増、ダイムラー・バス5%増でした。販売台数増加により、グループ売上高も3%増加し、過去最高の1,180億ユーロに達しました。為替変動の影響を除いた売上高伸び率は7%でした。
取締役会および監査役会では、2014年4月9日に開催予定の年次株主総会において、1株当たりの配当を2.25ユーロとすることを提案します(同2.20ユーロ)。ダイムラー社取締役 ファイナンス・コントロール/ダイムラー・ファインナンシャル サービス統括のボド・ユッバーは次のように話しています。「この増配は、好調な業績を株主の皆様への利益分配に反映させるとともに、現在進めている事業展開に対するダイムラーの自信を示すものです。この配当案はダイムラーとして過去最高額となります」。配当総額は24億700万ユーロ(同23億4,900万ユーロ)、株主帰属純利益に占める割合は35%となります。なお、株主帰属純利益に対する配当総額の割合は、今後40%程度を目指していきます。
産業部門の純流動性は順調に推移し、2012年12月31日を23億ユーロ上回る138億ユーロとなりました。この増加は主に、産業部門のフリーキャッシュフローが48億ユーロのプラスとなったことによるものです(同14億5,000万ユーロ)。産業部門フリーキャッシュフローが好調だった理由としては、全自動車部門がEBIT増益に寄与したことや、EADS社の株式売却が順調だったことが挙げられます。このフリーキャッシュフローはさらに、決算報告日に関わる要因により15億ユーロ押し上げられていますが、この増加分は翌年に相殺されます。反対にマイナス要因としては、大規模な設備投資・無形資産投資、BAIC Motor Corporation Ltd.(BAIC)社株式の12%を6億ユーロで取得したことが挙げられます。
ユッバーは次のように述べています。「ダイムラーは健全な財務基盤を持ち、資本市場から多額の資金を調達できる状況にあります。製品攻勢や、生産能力の拡大計画、新開発案件の資金を賄うのに必要な資源を自由に使えるのです。市場の不安定な動きに対して十分な備えがあるとも言えます」。
ダイムラー・グループの世界従業員数はきわめて安定しており、2013年末現在で27万4,616人となりました(2012年: 27万5,087人)。ドイツ国内の雇用は16万7,447人(同16万6,363人)でした。
ダイムラーでは、フレックスタイム制の導入や保育施設の整備などにより、職場における女性の活躍を一貫して支援しており、グループ全体の幹部職に占める女性の比率を2020年までに20%に拡大する取り組みを進めています。女性幹部の比率は近年上昇を続けており、2013年末には13%となりました。なお、前年度末は12%で、毎年1ポイントずつ高めていく目標を達成したことになります。
部門別の詳細について
メルセデス・ベンツ・カーズ(メルセデス・ベンツおよびスマート)の総販売台数は156万5,600台(同145万1,600台)と、ふたたび前年比増を達成しました。売上高も前年比4%増の643億ユーロで過去最高となりました。EBITは40億600万ユーロで、前年の43億9,100万ユーロに比べて減益となりました。売上高利益率は6.2%(同7.1%)でした。2013年第4四半期は7.5%でした(前年同期: 5.3%)。
増益要因としては、ダイムラー・グループのコンパクトカーラインアップが拡大したことなどから、中国、米国、西欧を中心とした販売台数の増加がEBITへプラスに働いたことや、価格設定の成功、それに「Fit for Leadership」プログラムの効率向上活動が挙げられます。一方、減益要因としては、モデル構成比率の変化や、為替変動のマイナス影響、クルマの装備の高級化、生産能力拡大、新技術・新モデルのための先行支出があります。このうち、代替駆動システム関連では特別支出1億7,400万ユーロを計上しています(2012年: 5,100万ユーロ)。
ダイムラー・トラックでは販売台数が48万4,200台となりました(同46万2,000台)。売上高は315億ユーロで、為替変動の影響により前年実績より微増となりました(同314億ユーロ)。EBITは16億3,700万ユーロ(同16億9,500万ユーロ)、売上高利益率は5.2%(同5.4%)でした。
販売台数の回復はとくに第4四半期に顕著に見られ、増益要因となりました。一方ではブラジル市場の回復があり、他方では、西欧で2014年の「ユーロ6」実施による排ガス規制強化を控えた駆け込み需要発生などによる押し上げがあったためです。ただ、EBITは保証費用の増加と為替変動の影響により減少しました。さらに、ドイツとブラジルにおける最適化プログラムによる人員調整のために、総額1億1,600万ユーロの支出が発生しました。一方、「ダイムラー・トラック#1」プログラムで実施した効率向上対策は増益要因となりました。
メルセデス・ベンツ・バンは、欧州の市場環境が厳しい中でも世界販売台数を前年より7%伸ばし、スプリンター、ビトー、ビアノ、バリオ、シタン合計で27万100台でした。売上高も94億ユーロと、前年実績を上回りました(同 91億ユーロ)。EBITは6億3,100万ユーロ(同5億4,300万ユーロ)、売上高利益率は前年の6.0%から6.7%まで改善しました。
EBIT増益の要因としては、販売台数増加と価格設定の成功が挙げられます。加えて、「パフォーマンスバン2013」プログラムによる継続的な効率向上もEBIT改善に寄与しました。減益要因としては、新型モデル関連の先行費用が挙げられます。なお前年度決算では、メルセデス・ベンツ・バンでは、中国の合弁会社Fujian Benz Automotive Corporation社への投資評価損として6,400万ユーロを計上していました。
ダイムラー・バスでは世界販売台数(完成車およびシャーシ)が前年比5%増の3万3,700台(同3万2,100台)となり、主力の車両総重量8トン超バス市場におけるトップの座を守りました。また売上高は4%増の41億ユーロとなりました。EBITはプラス1億2,400万ユーロと黒字を回復しました(同マイナス2億2,100万ユーロ)。売上高利益率は3.0%となりました(同マイナス5.6%)。
この増益の最大要因は、西欧およびラテンアメリカにおける販売台数の増加です。そのほか、効率のいっそうの向上や、欧州およびアメリカ事業のポジショニング見直し費用の減少が寄与しています。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスは前年に引き続き非常に好調で、ローンおよびリースの新規契約は全世界で120万件近くに達し、契約台数が初めて300万台の大台を突破しました。新規事業は前年比6%増の405億ユーロと、過去最高を記録しました。世界契約額は前年実績を4%上回る、過去最高の835億ユーロとなりました。為替調整後の伸び率は11%でした。EBITは12億6,800万ユーロで、前年実績(12億9,300万ユーロ)に近い水準となっています。株主資本利益率は19.2%でした(同22.0%)。
増益要因は契約額の増加、減益要因としては、為替レートの推移と金利マージンの減少に加え、事業拡大にともなう支出が増大したことが挙げられます。
以上の部門のEBITからグループEBITへの「調整」の部は、企業レベルでの損益や、部門間のグループ内取引消去による収益への影響を含んでいます。企業レベルでの損益は、現在残存するEADS社株式が売却されるまでの期間については、ダイムラーに案分された持分法投資損益を含んでいます。EADS社への投資損益案分には、残存株式の再評価および売却によるキャピタルゲイン32億ユーロが含まれます。ダイムラーは2013年4月初めに旧EADS株主協定を脱退しました。売却に当たってダイムラー・グループは、金銭による和解を含む合意を結びました。この合意によりダイムラーは2013年末まで、EADS株価上昇の場合はその利益に限定的に与ることが認められており、この規定にもとづき4,400万ユーロの利益を得ました。
企業レベルでの他の項目に対しては1億9,100万ユーロの損失が計上されています(2012年: 1億1,300万ユーロの損失)。グループ内取引消去による影響は8,200万ユーロのプラスとなりました(同プラス800万ユーロ)。
将来への投資
ツェッチェは次のように述べています。「ダイムラーでは、今後も未来を拓く革新技術により、自動車業界の技術変革に積極的な役割を果たしていきたいと考えています。このため研究開発への投資は54億ユーロと、前年に続いて非常に大規模なものとなりました」。なお、前年度の研究開発への投資は56億ユーロでした。売上高に対する研究開発費の比率も4.6%と、引き続き高い水準に留まりました(同4.9%)。主な投資分野は、新型モデル関連、超低燃費かつ環境対応型の駆動システム、それに新たな安全技術となっています。ダイムラーでは、車両全体の効率性をいっそう高めるべく、エネルギー管理やエアロダイナミクス、軽量構造など、あらゆる面で取り組みを進めています。
グローバルな成長戦略の面では、国際的な自動車市場が生み出すチャンスをうまく生かしたいと考えています。これには、新製品や新技術に対してだけでなく、世界生産体制の拡大に向けた大規模な投資が必要となります。このことから2013年も前年に引き続き設備投資を大幅に増やし、50億ユーロとしました(同48億ユーロ)。このうちドイツ国内の設備投資は32億ユーロでした(同33億ユーロ)。
メルセデス・ベンツ・カーズの2013年の設備投資は、前年比6%増の37億ユーロとなりました。このうち最も重要なプロジェクトとしては、新型Sクラスの生産と新型Cクラスの準備が挙げられます。新型Cクラスの生産はブレーメン(ドイツ)のほか、タスカルーサ(米国)、北京(中国)、イーストロンドン(南アフリカ)でも行われます(2014年予定)。さらに、ウンタートゥルクハイム(ドイツ)のトランスミッション生産の近代化・拡大や、米国での生産能力拡大でも多額の投資を行いました。
ダイムラー・トラックで主な投資対象となったのは、新型アロクス(建設現場向け大型トラック)や、エンジンとその他主要コンポーネントの世界規模での標準化のための、さまざまなプロジェクトでした。また、ブラジルの生産能力増強とインドのバーラト・ベンツ新工場に対する投資を行いました。同部門の設備投資総額は8億ユーロとなりました(同10億ユーロ)。
各市場の見通し
2014年は経済見通しに明るさを増したことから、世界乗用車需要もさらに拡大するはずです。現在の状況から判断すれば、需要の伸びは4~5%となる見込みです。
中国市場は今年もやはり、地球規模での市場の成長に最も大きく貢献するものと見られますが、米国市場も拡大の見込みです。西欧乗用車市場は過去数年にわたって大幅に縮小しましたが、2014年も回復は力強さを欠く見通しです。日本も乗用車需要が低下しそうです。主要新興国市場(中国を除く)では、昨年の低迷に続き、需要がさらに落ち込むことが予想されます。ロシア市場は昨年よりわずかに拡大、インドでも乗用車市場の控えめな回復が見込まれます。
中型および大型トラックの世界市場は、厳しい市場の状況にもかかわらず2013年に目に見えて拡大したことを受けて、今年も世界規模で緩やかな需要の伸びが期待されます。ただ、市場動向は地域によって大きく異なるでしょう。
NAFTA地域では、経済活動がますます活発化しており、最大10%の市場拡大が見込まれます。欧州市場の最近数ヶ月の動向を最も左右した要因は、今年実施される排ガス規制「ユーロ6」でした。今後最も注目されるのは、その駆け込み購入のマイナスの影響が、欧州の景気回復によってどの程度相殺されるかということです。ダイムラーでは現在の状況をもとに、通期の市場規模は2013年をわずかに下回ると予想しています。
2014年の日本は、景気刺激策や拡張的金融政策が継続されて、トラック市場にもよい効果をもたらす見込みで、小型、中型、大型のトラックすべてにわたってわずかな拡大が見込まれます。ブラジルの中型・大型トラック市場は、昨年をわずかに下回る水準となりそうです。これは主に、投資活動が平均を下回ることや、ローン金利補助がいくぶん不利な条件となるためです。ロシアでは、トラック需要のわずかな回復が見込まれます。インド市場はここ数年大きく縮小しましたが、今年は安定化するでしょう。世界最大のトラック市場である中国は、緩やかな拡大となる見通しです。
部門別見通し
メルセデス・ベンツ・カーズでは2014年も「メルセデス・ベンツ2020」攻勢を実施し、一貫して成長路線を追求していきます。モデルラインアップの若返りと、主要新型モデル発売の効果により販売台数は大幅に増加し、過去最高に達すると予想しています。モデル別で販売台数の増加に大きく寄与すると見られるのは、新型Sクラスです。今年第3四半期には新型クーペも登場し、ラグジュアリーセグメントに新たなスタンダードを設定します。新型Cクラス セダンは、欧州では2014年3月にもお客様への納車を開始します。また、規模の大きいコンパクトカー市場に打って出るSUVのGLAも、新型コンパクトカーの第4弾として2014年3月に発売となります。メルセデス・ベンツブランドについては2014年もSUVセグメントの他のモデルで、引き続き好調な業績が見込まれます。2014年下半期は、新型Cクラス ステーションワゴンや新世代のCLSおよびCLSシューティングブレークの発売などによりさらに販売が伸びることが期待されます。
モデルラインアップについては、長期成長戦略「メルセデス・ベンツ2020」に沿って、今後もすべてのセグメントで一貫して拡大を図ることにしており、とくにコンパクトカーについてはモデル数を5モデルまで拡大します。また併行して、最上級モデルについても新型Sクラスの追加導入モデルや新たなSUVモデルなどにより、モデル攻勢を継続していきます。
メルセデス・ベンツ・カーズを地域別に見ると、北米およびアジア市場は販売台数増加に大きく貢献する見通しです。アジアの中では中国市場がとくに重要で、すでに同市場の販売組織を大幅に強化しました。さらに、提供するモデルラインアップについては、コンパクトSUVのGLA等を現地生産することなどにより拡大を図ります。また、販売店ネットワークを巨大都市以外にもいっそう拡張していきます。
スマートブランドは2014年、2シーターの後継モデルと新型スマート4シーターを発表します。このモデルチェンジとそれに伴う生産調整により、同ブランドの2014年販売台数は昨年を大きく下回るとダイムラーでは予想しています。ただし、その後は新型モデル導入の効果により販売は大幅な増加に転ずる見通しです。
ダイムラー・トラックでは、2014年は総販売台数の大幅増加を予想しています。西欧では、排ガス規制 ユーロ6の実施を見越した駆け込み需要が2013年下半期に生じたため、2014年初は需要が落ち込むおそれがあります。しかし、景気が全般に上向く予測から、この低迷もまもなく打ち消されるはずです。ダイムラー・トラックでは、新しいモデルラインアップが出揃い、製品が市場で高い評価を受けるという絶好のポジションをいっそう強化したいと考えています。
ブラジルでは、2012年に景気が低迷、2013年には回復期に入ったものの、今年の需要は微減となる見込みです。生産、製品、販売を最適化する幅広い対策を講じることにより、ダイムラーの市場地位はさらに強化される見通しです。こうした対策の一環として、今後2年間で約10億ブラジルレアル(約3億ユーロ)の投資を行います。主な投資対象は、サンベルナルド・ド・カンポおよびジュイス・デ・フォーラ工場における新製品・革新技術の開発やプロセスの最適化および近代化となっています。
NAFTA地域の販売台数は好調に推移し、2013年を大きく上回る見込みです。昨年の市場シェア拡大を受けて、ダイムラー・トラックの製品は2014年もお客様のニーズに応え、強固な市場地位を引き続き確保していきます。
アジアでは、インドでのバーラト・ベンツ追加モデルの発売が販売台数増加に大きく寄与しそうです。加えて、新しい「アジアビジネスモデル」においても、相乗効果のポテンシャルとさらなる成長の可能性が生まれつつあります。日本では、わずかな市場拡大が見込まれており、ダイムラー・トラックもその流れを取り込んでいきます。
メルセデス・ベンツ・バンは今年、販売台数の大幅な増加を予測しています。シタンの投入によって、メルセデス・ベンツ・バンはバンのフルラインアップを供給することとなり、いっそうの成長機会を得ました。中型および大型バンについては、欧州で販売台数の大幅増が見込まれており、新型スプリンター、新型ビトー、新型Vクラスはその需要をさらに刺激するものとなります。シタンについても販売台数のさらなる大幅な増加が見込んでいます。メルセデス・ベンツ・バンでは事業戦略「バンズ・ゴーズ・グローバル」を掲げ、北米、南米、中国でも事業拡大を続けていきます。
ダイムラー・バスの2014年の目標は、販売台数を大きく増やし、革新的で高品質の新製品により8トン超バスの中核市場で優位性を守ることです。ブラジルでは、2014年はサッカーワールドカップの開催や、規模の大きなスクールバス市場向けの新製品投入によって販売台数が増加する見通しです。欧州の販売台数は安定して推移すると見込んでいます。さらなる成長のポテシャルを生かし、競争力を強化することを目的に2012年にスタートした成長・効率戦略「GLOBE 2013」は、2014年も優れた効果を上げることが期待されます。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスでは、「DFS 2020」戦略にもとづき、今後も収益性を確保しつつ成長を目指しています。2014年は、新規事業と契約額で大幅な伸びを見込んでいます。成長を牽引する主な項目は、各自動車部門が実施する攻勢や、新しいターゲット層となるより若い世代への訴求、アジアを中心とした事業拡大、ネット販売ルートのさらなる開拓、革新的モビリティサービスの展開などです。モビリティサービスについては、car2go以外にもラインアップを組織的に拡大していきます。その例としては、モビリティプラットフォーム「moovel」や駐車場探しを支援するオンラインサービス、「Park2gether」などがあります。
グループとしての将来展望
ツェッチェは次のように述べています。「2013年に開始した取り組みによって、2014年以降も事業に自信が持てるようになりました。計画は段階を踏んで進捗しています。成長・効率戦略が早くも成果を上げたことでさらに意欲が高まり、規律ある取り組みを続けています」。
ダイムラーでは、自動車市場の動向予測と各事業部門の計画にもとづき、2014年も総販売台数のいっそう大幅な伸びを予測しています。これにともない、グループ売上高も大幅に増加する見込みです。各市場の今後の動向については、依然として多分に不透明ですが、需要は全般的に高まる見通しです。もう1つのプラス要因は、2013年に全自動車部門で発売した、数多くの新型モデルが業績に寄与する見込みであることです。2014年発売の新型モデルも需要を刺激するものとなるでしょう。さらに、アジア、東欧、ラテンアメリカなど成長市場の開拓をますます進め、一部市場については現地生産も行うことにしています。売上高の増加は全部門で予測していますが、絶対値で最も大きく貢献する部門は、ダイムラー・トラックとメルセデス・ベンツ・カーズとなる見込みです。地域別では、新興国市場や北米で、全体市場を上回る伸び率を見込んでいます。
市場動向予測と各事業部門の計画にもとづき、2014年のグループ継続事業EBITは大幅な増加を見込んでいます。
部門別の2014年通期EBIT目標は以下のとおりです:
― メルセデス・ベンツ・カーズ: 前年比大幅増
― ダイムラー・トラック: 前年比大幅増
― メルセデス・ベンツ・バン: 前年並
― ダイムラー・バス: 前年比微増
― ダイムラー・ファイナンシャル サービス: 前年並
ダイムラーでは中期目標として、市場および製品サイクルを通じた自動車事業の年間平均売上高利益率を9%とすることを目指しています。このために各部門に設定した売上高利益率目標は、メルセデス・ベンツ・カーズが10%、ダイムラー・トラックが8%、メルセデス・ベンツ・バンが9%、ダイムラー・バスが6%となっています。
2014年は、研究開発費を引き続き、昨年並の高水準とするほか、設備投資も従来の高い水準からさらに大きく引き上げます。ツェッチェは「ダイムラーでは製品攻勢が活気を帯び、効率向上プログラムが効果を上げ、そして投資が利益を生みつつあります」と話しています。
生産台数は、業績予測によれば2014年も引き続き増加が見込まれます。同時に、全部門で実施中のプログラムの成果により効率が大きく向上し、その結果、生産性も大幅に改善される見通しです。以上のことからダイムラーでは、ほぼ安定した人員規模でも成長目標を達成できると考えていますが、とりわけ北米、アジアでは、生産ネットワークの拡大に伴い、新しい雇用を創出する傾向にあります。なお、従業員数は、ダイムラー・グループの従業員数には含まれない、中国およびロシアの合弁会社でも増加する見通しです。