2010年
5月
6日
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02:00
Europe/Amsterdam

ダイムラーグループ 2010年のEBITは40億ユーロ以上の見込み

2010第1四半期のEBITは11億9,000万ユーロの黒字
   (前年同期: マイナス14億2,600万ユーロ)
純利益6億1,200万ユーロ(前年同期: 純損失12億8,600万ユーロ)
売上高は前年同期を大幅に上回る212億ユーロ(前年同期: 187億ユーロ)
メルセデス・ベンツ・カーズの2010年通年のEBITは 25~30億ユーロを予測
ダイムラー・トラックの通年のEBITは5~7億ユーロの見込み
ダイムラー・ファイナンシャル サービスは通年のEBITは 5億ユーロ以上を予測
* EBIT: 利払い前の税引き前当期利益
ダイムラーAGは2010年第1四半期業績を発表しました。それによるとEBITは2010年4月19日発表の速報でお伝えしたとおり、11億9,000万ユーロとなりました(前年同期: マイナス14億2,600万ユーロ)。ダイムラーAG取締役会会長 兼 メルセデス・ベンツ・カーズ部門統括のディーター・ツェッチェは「第1四半期の非常に好調な業績は、ダイムラーが危機において課題を果たし、再び繁栄への道をしっかりと歩み出したことを示しています」と述べています。
このきわめて大幅な増益は、ほとんどの部門で引き続き業績が上向いていることによるもので、とりわけメルセデス・ベンツ・カーズ部門では、 E クラスおよび S クラスセグメントの販売台数増加により、大きな黒字を計上しました。
EBIT の増益によって、グループ純利益は 6 億 1,200 万ユーロと、前年同期に比べ大きく改善しました(前年同期:純損失 12 億 8,600 万ユーロ)。また、 1 株当たりの収益は 0.65 ユーロ(前年同期:マイナス 1.40 ユーロ)となりました。
総販売台数は前年同期比21%増
2010年第1四半期のダイムラーグループ全体の販売台数は40万2,700台(乗用車・商用車合計)と、前年同期を21%上回りました。
グループ売上高は前年同期の 187 億ユーロを大きく上回る 212 億ユーロとなりました。為替変動の影響を除いた増加率は 15 %となります。
産業部門のフリーキャッシュフローは 3 億ユーロとなり、前年同期のマイナス 11 億ユーロから黒字に転換しました。
2010年第1四半期末現在のダイムラーの従業員は全世界で25万4,779人(前年同期:26万3,819人)です。このうちドイツは16万1,449人(前年同期:16万4,983人)となっています。
部門別の詳細について
メルセデス・ベンツ・カーズ部門は2010年第1四半期、きわめて好調な業績を上げました。とくに、EクラスおよびSクラスのセグメントが大きく伸びたことから、販売台数は前年同期比20%増の27万7,100台(前年同期: 23万1,200台)と、2009年第4四半期の好調を今年に入っても維持しています。売上高は前年同期比28%増の116億ユーロとなりました。
同部門の EBIT は8億 600 万ユーロ(前年同期: マイナス 11 億2,300万ユーロ)となりました。この大幅増益の背景には、大型車およびラグジュアリーモデルを中心とした販売台数の著しい伸びに加え、商品構成、価格設定の改善などを行ったことがあげられます。販売台数がとくに大きく増加した地域は米国と中国でした。為替の
変動がマイナスの影響を及ぼしましたが、効率の改善とコスト削減により一部調整されています。
ダイムラー・トラック部門は、販売台数7万600台(前年同期: 6万5,400台)となりました。ドイツ、中東、日本での減少をラテンアメリカ(79%増)と東南アジア(48%増)の増加が補いました。売上高は49億ユーロと前年同期なみの水準となりました。
EBIT は1億 3,000 万ユーロと、黒字を回復しました(前年同期: マイナス 1 億4,200万ユーロ)。最大の増益要因はラテンアメリカが好調なためですが、加えて 2 つの子会社、ダイムラー・トラック・ノースアメリカと三菱ふそうトラック・バスのポジショニング見直しなどのコスト削減策も寄与しています。このポジショニング見直しによるEBITへのマイナスの影響は 1,700 万ユーロ(前年同期: 4,500万ユーロの減益要因)となっています。
メルセデス・ベンツ・バン部門は、市場がわずかに回復したことを受けて、販売台数が4万6,700台と、前年同期の2万8,800台から増加しました。売上高も17億ユーロと前年同期の13億ユーロを上回りました。
また EBIT は 6,400 万ユーロ(前年同期:マイナス9,100万ユーロ)となりました。
この増益は主に、西欧を中心とする販売台数の増加によるものです。為替変動によるマイナス要因は、効率改善とコスト削減により調整されました。
ダイムラー・バス部門では、世界販売台数(バスおよびシャーシ)が8,400台と、
前年同期( 6,800 台)に比べて大幅な増加を記録したほか、売上高も 10 億 1,100 万ユーロと、前年同期の 9 億 400 万ユーロを上回りました。
EBIT は4,100万ユーロ。前年同期が 6,500 万ユーロと好調だっただけに予想どおり減少に転じました。減益の主な要因は西欧における販売台数の減少で、これをラテンアメリカでの増加で補いきれなかったものです。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスでは、第1四半期末の世界契約額は599億ユーロと、前年同期比3%減となりました。2009年末との比較では3%の増加ですが、為替変動調整後は1%減となります。新規事業は前年同期比6%増の62億ユーロとなりました。なお、為替変動調整後の伸び率は5%となります。
同部門の EBIT は1億 1,900 万ユーロ(前年同期: マイナス 1 億6,700万ユーロ)となりました。増益の主な要因はリスク対策費用の減少と金利差益の増加となっています。一方、リース契約の対象となっている売却用非自動車関連資産の評価を中心にマイナスが発生しました(マイナス 4,600 万ユーロ)。
以上の各事業部門の EBIT からグループ EBIT への「調整」の部は、持分法が適用される EADS に対する出資にもとづき案分したダイムラーへの帰属分などの損益が中心となっています。
EADSの純損益に占める2010年第1四半期のダイムラー帰属分はマイナス2億6,900万ユーロとなりました(前年同期: プラス8,300万ユーロ)。大幅に落ち込んだ最大の要因は、EADSが2009年連結決算において軍用輸送機A400M関連で計上した追加引当金となっています。一方、保有していたタタモーターズ株式(同社全株式の5.3%)を売却したことで、税引き前利益2億6,500万ユーロが発生したため、これもグループEBITへの調整として計上しています。
今後の見通し
ダイムラーでは、各事業部門の計画にもとづき、2010年の総販売台数は前年実績の160万台を大幅に上回るものと予測しています。
グループ売上高は 2009 年に大きく減少したこともあり、 2010 年は再び増加するものの、 2008 年に比べると低い水準にとどまる見込みです。なお、今年の成長にはすべての自動車部門が寄与するものと予測しています。
2010 年グループ EBIT は、 40 億ユーロ以上を予測しています。主な根拠としては、継続的な市場の回復や、経済環境の改善、好調な製品販売が挙げられます。
各事業部門の2010年通年のEBIT予測は以下のとおりです。
• メルセデス・ベンツ・カーズ: 25~ 30 億ユーロ
• ダイムラー・トラック: 5 ~ 7 億ユーロ
• メルセデス・ベンツ・バン: 2 億 5,000 万ユーロ前後
• ダイムラー・バス: 1 億 8,000 万ユーロ
• ダイムラー・ファイナンシャルサービス: 5 億ユーロ以上
メルセデス・ベンツ・カーズ部門は新型Eクラスが出揃ったことがプラスの要因となります。新型Eクラスは2009年にセダン、クーペ、ステーションワゴンを発売して大成功を収めたのに続いて、 2010 年第1四半期には新型カブリオレが登場しました。これに加え、新型スーパースポーツカー、メルセデス・ベンツ SLS AMG と、2010年秋に発売予定の R クラス、CLクラスの新世代モデルも販売台数を押し上げる要因となります。さらに、既存モデルシリーズにも低燃費および環境配慮型モデルを継続的に導入します。例えば、 2010 年第3四半期より、超低燃費の新型 6 気筒および8気筒ガソリンエンジンを導入します。 BlueEFFICIENCY モデルラインアップは現在よりもさらに拡大し、2010年末には 85 モデルとなります。また、スマートについては、2010年第 3 四半期に発売するスマート フォーツー新世代モデルによる需要の増加を見込んでいます。
魅力的で競争力にすぐれたクルマを持つメルセデス・ベンツ・カーズ部門では、2010年は厳しい景気が続く中でも市場地位を強化することが可能であり、成長率は世界の乗用車市場の約2倍となると見込んでいます。なお、2010年の世界乗用車需要は、現時点では前年比3~4%の増加が予測されています。
同部門の EBIT は、販売台数の増加と利幅の改善により増加が見込まれます。上記の予測に幅を設けたのは、市場動向、為替変動、マクロな経済状況などを考慮したものです。メルセデス・ベンツ・カーズでは今後も引き続き新しい駆動技術や革新的な安全システムの開発・生産に多額の投資を行うことで、厳しい市場環境の中で
競争力を強化していきたいと考えています。
ダイムラー・トラック部門では、販売台数が前年の低水準から今年は回復に転じる見込みです。ラテンアメリカのいくつかの市場と、前年大きく落ち込んだNAFTA地域では年初よりきわめて大きな伸びが見込まれますが、欧州については、需要が持ち直すのは早くても2010年後半と予測しています。
メルセデス・ベンツ・バン部門は、バン需要の増大と市場の安定化を背景に、今年は前年に比べて大幅な販売台数の増加を予測しています。
ダイムラー・バス部門でも、ラテンアメリカの各市場での需要が堅調なことから、販売台数の増加を見込んでいます。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスでは、自動車部門世界契約額が堅調に推移する見通しです。 2010 年通年では信用リスクコストの減少とこれまで以上の効率改善の達成を見込んでいます。
需要が増加に転じたことから、ダイムラーの2010年の全世界における従業員数は、2009年末と同じ水準か、わずかに増加するものと見ています。