2011年
2月
18日
|
01:00
Europe/Amsterdam

メルセデス・ベンツCLSクラスをフルモデルチェンジ

洗練されたスポーティさを加えたエレガントな4ドアクーペスタイリング
世界初LEDハイパフォーマンスヘッドライトなど最先端テクノロジーを採用
新開発直噴エンジンを採用し高出力と優れた環境性能を両立
メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:ニコラス・スピークス、本社: 東京都港区)は、4ドアでありながらクーペを彷彿させるエレガントかつスポーティなスタイリングに、セダンの快適性、実用性を高次元で融合させた「CLSクラス」を6年ぶりにフルモデルチェンジし、新開発3.5リッター直噴V型6気筒エンジン搭載の「CLS 350 BlueEFFICIENCY」、ならびにAMGによる新開発5.5リッター直噴V型8気筒エンジン搭載のハイパフォーマンスモデル「CLS 63 AMG」を、本日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ発売いたします。なお、お客様への納車開始は6月頃を予定しております。
2004年に登場した初代CLSは、走行性能や安全性、快適性といったメルセデス・ベンツの基本的価値をそなえながら、「美しく魅惑的であること」を追求した感性に強く訴えかけるデザインにより、時代のトレンドに敏感で上質なライフスタイルを志向する多くの人々に好評を博すとともに、4ドアクーペ」という新たなカテゴリーを創生し、他の自動車ブランドにも大きな影響を与えたモデルとなりました。
新型CLSは、4ドアクーペならではの優雅なフォルムを継承しながらも、マッシブで精悍な雰囲気をもたらすボディラインや、革新的なLEDハイパフォーマンスヘッドライト、LED を多用した独創的なテールランプにより、メルセデスの次世代のデザインアイコンとなる洗練されたダイナミックなスタイリングへと生まれ変わりました。またインテリアは、ラップアラウンドデザインによる4座独立タイプのシートや随所に用いた最高級素材の高品位な風合いと質感が、ラグジュアリークーペにふさわしい贅沢な空間を演出しています。
CLS 350 BlueEFFICIENCYに搭載の新開発3.5リッターV6気筒直噴エンジンは、高噴射圧のピエゾインジェクターによりリーンバーン(希薄燃焼)を可能とした最先端技術BlueDIRECTテクノロジーECOスタート/ストップ機能(アイドリングストップ機能)を採用し、最高出力306PS(従来比+34PS)、最大トルク370Nm(従来比+20Nm)のすぐれた動力性能を実現しながらも、大幅な燃費経済性の向上を実現しています。
ハイパフォーマンスモデル CLS 63 AMGには、AMGによる新開発5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載し、排気量のダウンサイジングを図りながらも、最高出力525PS(従来比+11PS)、最大トルク700Nm(従来比+70Nm)の圧倒的な動力性能を実現しています。また従来のトルクコンバーターに代え湿式多板クラッチを用いた革新のトランスミッション「AMGスピードシフトMCT」(電子制御式7速トランスミッション)や、ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)により燃費経済性の大幅な改善を図っています。
新型CLSにおいてもメルセデス最新の安全装備を採用しています。夜間走行時にウインドスクリーンに設置したカメラが対向車や先行車を検知しヘッドライトの照射角を自動的かつ連続的に調整するアダプティブハイビームアシスト、ドライバーの運転特性を解析し、長時間走行時にドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促すアテンションアシストを標準装備しました。さらにオプション装備として、夜間走行時に赤外線カメラを用いて車両前方90mまでの範囲の画像をコマンドディスプレイに映し出すナイトビューアシストプラス(歩行者検知機能付)や、ウインドスクリーン内のカメラがドライバーの不注意による車線逸脱を検知しドライバーに警告を促すとともに、ブレーキを利用して車両を元の車線内に戻すサポートを行なうレーンキーピングアシストを設定しました。
また、乗員保護機能として、ドライバーの身体が前方へ移動することを防ぐSRSニーバッグや側面衝突時に前席乗員の腰部へのダメージを軽減するSRSぺルビスバッグをはじめ、合計11箇所のエアバッグを装備しています。
新型CLSの特長
Ø エクステリア :4ドアクーペの優雅なプロポーションを継承しながら、スーパースポーツモデルSLS AMGを彷彿とさせるフロントマスクやマッシブなリアホイールアーチなど、ダイナミックさを加えたエクステリアデザイン
Ø インテリアラップアラウンドデザインによるエレガントな居住空間と上質な素材を用いたクラフトマンシップあふれる贅沢なインテリア
Ø エンジン :全てのラインアップにパワフル、スムーズかつ高効率な新開発直噴エンジンを搭載。ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)とあいまってトップレベルの燃費経済性を両立。
「CLS 350 BlueEFFICIENCY」:BlueDIRECTテクノロジーを採用した新開発3.5リッターV型6気筒直噴エンジン、最高出力306PS(従来比+34PS)、最大トルク370Nm(従来比+20Nm)。
「CLS 63 AMG」:AMG新開発の5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン、最高出力525PS(従来比+11PS)最大トルク700Nm(従来比+70Nm)。革新のトランスミッション「AMGスピードシフトMCT」(電子制御式7速トランスミッション)を搭載。

新型CLSクラスのメーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
モデル
ステアリング
エンジン
メーカー希望小売価格 (  )内は消費税抜き車両本体価格
CLS 350 BlueEFFICIENCY
左/右
3.5L V6直噴
¥9,300,000
(¥8,857,143)
CLS 63 AMG
5.5L V8直噴ターボ
¥16,250,000
(¥15,476,191)
* 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。
なお、新型CLSクラスにも、メルセデス・ケア(3年間走行距離無制限の無料修理・無料メンテナンスと24時間ツーリングサポート)が適用されます。また、メルセデス・ケアの一般保証および24時間ツーリングサポートを、初回車検以降有償にて最大2年間延長するプログラム「My Mercedes サポート」もご用意しております。
 新型CLSクラスの特長詳細
エクステリア
長いボンネットと、サッシュレスサイドウインドウを採用した上下に狭い印象のウインドウエリア、リアに向けて下降するエレガントなルーフが形作るプロポーションは先代モデルと同様、非常に独創的です。
フロントデザイン
すぐに目を惹くのは、メルセデス・ベンツ SLS AMG を想わせる斬新なフロントデザインです。ラジエーターグリルは、ボンネットと一体化しておらず、分離しているかのような外観を与えることで、長くスポーティなボンネットをいっそう際立たせています。グリルは大型のスリーポインテッドスターを中央に配し、メルセデスの他のクーペとのつながりを強調するとともに、ブランドアイデンティティを力強く打ち出しています。また、ブラックグリルを備えた大型で横長のダークカラーのエアインテークも、アスレチックな外観を際立たせるデザインです。
LED ハイパフォーマンスヘッドライト
もう1つ際立つのはフル LED のヘッドライト「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」です。片側だけで 71 個もの LED を使用*1し、カメラにより対向車と先行車を検知しロービームとハイビームを自動的かつ連続的に切り替えるアダプティブハイビームアシストを備えた世界初 *2 の LED ヘッドライトで、ステアリングを切る角度と車速に応じてヘッドライトの向きをステアリングを切った方向に調整するなど走行状況や天候に応じてモードを切り替えるインテリジェントライトシステムや太陽光に近い明るさとあいまって夜間走行時のドライバーの視認性を大きく向上します。内部を上から下へ 3 つのアローシェイプの層に分割した独特なデザインとし、最上層にはウインカー、その下にはロービーム、そして下層にはハイビームとナイトビューアシストプラス(オプション設定)の赤外線照射灯を備えています。また、LEDは長寿命*3・低消費電力であるためほぼメンテナンスが不要なうえ、環境適合性にもすぐれています。
*1 :ウインカー( 13 個)、ポジションライト(22個)、ロービーム(近距離用: 8 個)、ロービーム(中距離用: 8 個)、ハイビーム(8個)、コーナリングライト(2個)、ナイトビューアシストプラスの赤外線照射灯(オプション設定:10個)
*2 :アダプティブハイビームアシストを備えた LED のインテリジェントライトとして世界初。
2011年1月現在。自社調べ。
*3: 約10,000時間の平均点灯時間
サイドデザイン
先代モデルで確立したフロントからリアまで緩やかにつながる優美なアーチ状のルーフラインに小さなグラスエリアとフレームレスドアという4ドアクーペのプロポーションはそのままに、伸びやかで立体的なプレスラインと盛り上がったリアフェンダーによりダイナミックで筋肉質なサイドビューへと昇華しています。また、ドアパネルに備えられた新型ドアミラーをはじめエアロダイナミクスを見直し、ボディサイズおよび前面投影面積の拡大にも関わらず空気抵抗値(Cd値)は先代モデルに比べ約13%向上し、0.26というスポーツカー並みの数値を実現しています。これは燃費向上と走行中の風切り音の低減に寄与しています。
新型CLSの最大の特長は、優美に長く伸びたプロポーションによる独自のシルエットです。このダイナミックかつアスレチックなフォルムを、新たにデザインした線と面の絡み合いによって強調しています。リアに向けて下降する、フェンダーの上のフロントエッジ「ドロッピングライン」は、斬新なデザインであるだけでなく、往年のメルセデス・スポーツカーのユニークで豊かなフォルムのデザインを新たに解釈したものとなっています。
リアフェンダーの上を走る、たくましいショルダーラインは、新型CLSのアスレチックな性格をはっきりと表しています。フレアを付けたホイールアーチは、今にも獲物に飛びかかろうとするネコ科の肉食獣の強靭な大腿部をイメージしてデザインされています。
リアデザイン
サイドビューの後部は、 LED 技術を採用した幅の広いリアコンビネーションランプを回り込ませ、リアエンドとのつなぎの役目を果たしています。トランクリッドのクロームモールとの相乗効果でワイド感を強調し、その外側にある幅の広いショルダーラインは、後ろからもはっきりと見え、どっしりと構えた安定感を演出しています。
インテリア
室内にも明快なエレガンス、革新的なディテール、完璧なクラフトマンシップを融合したデザインが光っています。中でも目を惹くのが、運転席ドアからインストルメントパネルサポート、そして助手席ドアにいたる高い位置にラインを走らせた、コックピットのラップアラウンドデザインです。ナビゲーション画面などを映す COMAND ディスプレイもインストルメントパネルの上部に一体化しています。また、ドアには斜めに下降するサイドラインをあしらうことで、エクステリアのダイナミックな「ドロッピングライン」のデザインを踏襲しています。
 新型CLSはドライバーの正面に備わるスピードメーター内側にフルカラーTFT液晶を使用したマルチファンクションディスプレイを採用しています。これにより、より直感的に情報を確認することができます。
フロントシートにはメモリー付パワーシートを装備し、乗員の体型に合わせ細かくシートポジションを調節することが可能です。また、サイドの張り出しを強め、立体裁断のシートパッドと相まって乗員の体をしっかりとサポートします。ボディサイズの拡大に合わせ、シートも肩部で 1mm 、肘部で 8mm とそれぞれ拡大しパーソナル感を大切にした居住空間を創造しています。リアシートについても、ラグジュアリークーペにふさわしい左右独立式を採用し、それぞれ肩部で13mm 、肘部で 21mm 拡大し、後席乗員にも優れた居住性を確保しました。また、オプションとして分割可倒式リアシートを設定し(ラグジュアリーシートパッケージに含む)、ワンアクションで様々なシートアレンジに対応するため利便性も確保しています。
これに加えインテリア色5色、トリムデザイン5種類を設定し、温もりのあるナチュラルなデザインから、クールな現代的デザインまで、幅広い組み合せの中からカスタマイズすることで、お好みに合わせたCLSをデザインすることができます(モデルにより選択できる組み合わせは異なります)。
シートやダッシュボードのステッチ部分などの細かな部分には、高度なクラフトマンシップを多用しました。ダッシュボードについては、本革 * の各部分を数時間かけて手で縫い合せた後、上質な発泡材パッドを詰めながら取り付けています。本革はこの作業の前に熱を加えて縮ませることで、強い直射日光を受けても変形しないように工夫しています。また、ダッシュボード中央部にはアナログ時計をあしらい、気品あふれるホワイトの文字盤がラグジュアリーなアクセントを加えています。  * : CLS 350 BlueEFFICIENCY は人工皮革となります。
パワートレイン
新型CLSには、直噴エンジンとECOスタート/ストップ機能を備えた7速オートマティックトランスミッション 7G-TRONIC プラスを組み合わせ、高出力と優れた燃費性能を高次元で両立しています。
新開発3.5リッターV6直噴エンジン
CLS 350 BlueEFFICIENCYに搭載される新開発3.5リッターV6直噴エンジンは、最高出力225kW(306PS)、最大トルク370Nmを3,500~5,250rpmで発生し、余裕ある動力性能を発揮します。先代モデルに比べ出力・トルクが向上したばかりではなく、直噴システムを用いたBlueDIRECTテクノロジーにより、33%の燃費向上と34%のCO2排出量削減を実現*し、環境性能も優れています。 *:欧州テストサイクル参考値
・ 新開発ピエゾインジェクター(最大圧力200bar)とスプレーガイド式燃焼システムの第3世代の直噴システムを採用
・ 1万分の1秒の反応速度で1回の吸気行程に最大5回の燃料噴射を行い、常に最適な燃焼状況
・ 千分の1秒以内に最大4回のスパークを発生させるMSI(マルチスパークイグニッション)システムにより、従来よりも大きなプラズマ拡散を生じさせ、燃焼時間を短縮。ピエゾインジェクターを合わせて約4%低減。
・ 希薄燃焼(リーンバーン)方式を採用。エンジン負荷をモニターすることで、希薄燃焼と理論空燃費による均質燃焼、さらに成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを自動的に制御
均質成層燃焼(HOS):
均質希薄燃焼と従来の成層燃焼を組み合せたもの。スロットルバルブが開いている場合、最初の燃料噴射は吸気行程で行い、均質な基本混合気を生成。実際の「成層」噴射は点火前の圧縮行程で行い、特性マップに応じて 1 回または 2 回噴射。
均質スプリット( HSP ):
燃料の 95 %以上を1回または複数回で噴射した後、きわめて微量な点火噴射を行い、燃焼を安定化させる均質燃焼モード。燃焼の条件が厳しい場合(高負荷・高回転)に使用。
・ バンク角を90度から60度とすることでクランクシャフトに発生する二次振動を低減。バランサーシャフトが不要となり、優れた快適性を実現
・ 新開発のチェーンドライブシステムを採用。2本の短い2次チェーン(各シリンダーバンクに1本)を1次チェーンと中間スプロケットを使って駆動するもので、3本のチェーンそれぞれをチェーンテンショナーにより個別に調整することにより、張力が小さく、チェーンの動きが少なくなったことで、正確なタイミングと低騒音を実現するとともに、摩擦もさらに低減
・ クランクケースとシリンダーヘッドをアルミニウム製とするとともに、コンパクトな設計や樹脂パーツの使用によりエンジンを軽量化

ECOスタート/ストップ機能付き7速オートマティックトランスミッション「7G-TRONICプラス」
メルセデス・ベンツのほぼ全てのモデルに採用され定評ある7G-TRONICを燃費性能と快適性の両面から進化させました。車両が停止すると同時にエンジンを停止し、ブレーキペダルを放す、アクセルペダルを踏む、「R」ポジションにシフトチェンジするなどの操作により即座にエンジンを始動するECOスタート/ストップ機能(アイドリングストップ機能)を新たに加えました。これにより、無駄な燃料消費を抑え、CO2排出量の低減にも寄与しています。また、新開発のトルクコンバーターと油圧回路により、ダイナミックなレスポンスと高い耐久性を備え、ノイズや振動も低減されています。さらに、粘度の低いトランスミッションオイルを採用することにより、燃料消費を抑えるほか、トルクコンバーターの伝達ロスを低減しています。
ボディ/シャーシ
スーパースポーツのSLS AMGの開発思想を引き継ぎ、全てを新しく設計したボディシェルは構造設計だけではなく、極超高張力鋼板など様々な強度と特質をもった素材を適材適所に採用し、極めて強度で安全なボディシェルを実現しました。衝突時には的確に衝撃吸収を行なうクラッシャブルゾーンと強固なボディシェルにより、衝突エネルギーを効果的に分散し、非常に高い乗員保護性能を発揮します。ボディ全体の約72%に高張力鋼板を使用し、先代モデルに比べ静的曲げ強度は約28%、ねじれ剛性は約6%向上しています。さらに、オールアルミニウム製のフレームレスドアを採用することにより、軽量化(約24kg)による燃費向上とドア開閉の操作を容易にしています。
CLS 350 BlueEFFICIENCYには、セレクティブダンピングシステム(可変ダンピングショックアブソーバー)を用いたDIRECT CONTROLサスペンションをフロントとリアに採用しています。これは、振幅に応じたダンピングシステムをベースとするもので、通常の走りでダンパーへの入力が小さい場合は、減衰力を自動的に低減して乗り心地を大きく高めます。ただしこの場合でも走行安全性が損なわれることはまったくありません。一方、通常より速い速度でコーナリングする場合や回避操作時など、ダンパーへの入力が大きい場合には、最大の減衰力を発揮することでクルマをより効果的に安定化させます。
電動パワーステアリング
これまでの油圧式に代わって電動モーターを用いてパワーアシストを制御する新世代のダイレクトステアリングを採用しました。パワーアシスト量をプログラムによって自由に制御できるため、理想的なステアリングフィールを得ることができます。電動化より、エンジン停止中でもパワーアシストが働くため、信号待ちなどで停車している際にもハンドル操作が可能です。なお、電動パワーステアリングにより燃費(0.3L/100km)とCO2排出量(7g/km)の削減に寄与しています。
安全性を高めるさまざまな装備
フロントガラスに設置されたマルチファンクションカメラが、先行車や対向車を検知しヘッドライトの照射範囲を自動的かつ連続的に調整することにより、対向車を眩惑することなく夜間の最大の視界を確保するアダプティブハイビームアシスト(照射可変範囲:65m~300m)を全車標準装備。
居眠り運転による事故を未然に防ぐため、ドライバーの運転特性を解析し、長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促すアテンションアシストを全車に標準装備。
さらに、走行中に脇見運転などドライバーの不注意で車線を逸脱した場合、ステアリングが振動し、ドライバーに注意を促すレーンキーピングアシストをオプション設定。
夜間走行時に赤外線カメラを用いて車両前方 90m までの範囲の画像をダッシュボード中央の7インチワイドディスプレイに表示し、夜間走行時の安全性を向上するナイトビューアシストプラスを全車にオプション設定。新機能として、画面内の歩行者を認識しフレームで強調する歩行者認識機能を搭載。
運転席・助手席エアバッグ、前席・後席サイドバッグ、ウィンドウバッグに加え、衝突時にドライバーの膝部を保護し前方への移動を抑えるSRSニーバッグや、側面衝突の際に運転席や助手席の乗員の胴や骨盤周辺にかかる負担を軽減するSRSぺルビスバッグを採用。合計11個のエアバッグにより、さまざまな衝突事故における乗員保護機能を向上。
ハイパフォーマンスモデル:CLS 63 AMG
新型AMG5.5リッターV8直噴ターボエンジン
ハイパフォーマンスモデル「CLS 63 AMG」に搭載されるメルセデスAMG社開発による新型高性能エンジンは、排気量を従来の6.3リッターから5.5リッターへとダウンサイジングを図りながら、さらなるハイパフォーマンスと大幅な環境適合性の向上を実現しています。
スプレーガイデッド・ガソリン直噴式燃料噴射システムやマルチスパークイグニッション、ツインターボチャージャーなどを採用した新開発エンジンは排気量のダウンサイジングを図ったにもかかわらず、最高出力386kW(525PS)、最大トルク700Nmと従来比+8kW(+11PS)/+70Nmのパフォーマンス向上を実現しています。この性能アップにもかかわらず、新たにECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)やAMGスピードシフトMCT (電子制御式7速トランスミッション)を搭載することにより、燃費は従来モデルに比べ30%以上の改善を図り、CO2排出量232g/kmとこのセグメントにおいて群を抜く優れた環境適合性を実現しています。 *:数値は全て欧州仕様参考値
AMGスピードシフトMCT
新型CLS 63 AMGは、メルセデス独自の7速オートマティックトランスミッション7Gトロニックをベースに、従来のトルクコンバーターに代わり湿式多板クラッチを採用し、優れたスロットルレスポンスと、すばやいシフトチェンジを実現する新機構「AMGスピードシフトMCT(電子制御式7速トランスミッション)」を搭載しています。選択可能な4つのシフトプログラムモードは、早めのシフトアップで快適で経済的な走行に適した「C」モード、「C」モードに比べより高回転でシフトアップしギアチェンジ時間も25%短縮する「S」モード、よりスポーティな走りに対応しギアチェンジ時間をさらに25%短縮する「S+」モード、またギアチェンジをマニュアル操作する「M」モードではギアチェンジに要する時間は「C」モードより50%短縮(約0.1秒)されます。またシフトダウン時には自動ブリッピング機能により、シフトショックを大幅に低減し、減速時の操縦安定性を維持します。さらに、レースのようなすばやい発進を行なう際、駆動輪に最適なトラクションを確保するために、最適なエンジン回転数を自動制御し最大限の発進加速を実現する「レーススタート機能」を装備しています。
3ステージESP®
ボタンひとつで”ESP ON”、”ESP SPORT”、 ”ESP OFF”を切り替えることができる3ステージESP®は、ESP®の介入度合いを選択することてドライビングを意のままに楽しむことができます。また、“ESP OFF”モードの場合でも、ブレーキペダルを強く踏み込むとESP®のすべての機能が有効となります。アクセレレーション・スキッドコントロール(ASR)のトラクションロジックは、3つのESP®モードすべてで動作します。センサーが駆動輪を常に監視し、いずれかが空転しそうになると適切なブレーキ圧を加え、もう一方の駆動輪のトラクションを大幅に改善します。
AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション
新型 CLS 63 AMG は、トレッド幅を 24 mm 拡大し、スタビライザー、コントロールアーム、ホイールベアリングを新設計した専用のフロントアクスルを採用しています。サスペンションは、フロントにコイルスプリング、リアに専用のエアスプリングを採用したAMG独自の電子制御「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」は、走行状態に応じてダンパーの減衰特性を連続的にコントロールし、ボディのロール角の低減と快適性の向上に貢献する「電子制御式ダンピングシステム」により、サーキットでのスポーツ走行から街中でのゆったりした快適な走行までドライバーのさまざまな要求に最大限対応します(先代モデルに比べ50%ロール角抑制)。またダンパーの減衰特性はドライビングスタイルにあわせて、コンフォート、スポーツ、スポーツプラスと3つのモードに切り替え可能です。
専用デザインによるダイナミックでアグレッシブなエクステリア
エクステリアは、CLS 63 AMG専用にデザインされた大型フロントスポイラーや左右それぞれ9mm拡大したフロントワイドフェンダー、またリアディフューザーとスクエアデザインのデュアルツインクロームエグゾーストエンドにより、AMGモデルならではの大胆でアグレッシブな個性を醸し出しています。またフロントのAMG専用LEDドライビングライトがさらにシャープな印象を与えるとともに、夜間走行時における他車からの視認性を高めます。
上質感とスポーティさを強調したインテリア
インテリアは、セミアニリンレザーを用いたAMGスポーツシートやアルカンターラ®ルーフライナー、上部と下部がフラットなナッパレザーのAMGパフォーマンスステアリングなどスポーティで上質なデザインとなっています。ドライビングダイナミックシートは、コーナリング時など横Gがかかった際にシートのサポートを増加させ、常にドライバーを安定したドライビングポジションに保持することができます。またAMG独自の機能を付加したAMGメーターパネル&インストルメントクラスター、さらに、CLS 63 AMG専用装備としてワンタッチでギア選択可能なAMGセレクターレバーや、トランスミッションモード、ESPモード、サスペンションモードなどのドライビングモード切替スイッチをセンターコンソールに集中配置したAMGドライブユニットシステムが、AMGならではのスポーツ性を醸し出しています。
CLS 63 AMG専用オプション装備
圧倒的なドライビングパフォーマンスをさらに高める「AMGパフォーマンスパッケージ」
AMGパフォーマンスパッケージは、最高出力が557PS(ノーマル比+32PS)、最大トルクが800Nm(+100Nm)にパフォーマンスが向上するほか、チタニウムグレーペイント19インチAMG 5ツインスポークアルミホイール(鍛造)やAMGカーボンファイバートランクリッドスポイラーリップなどに加え、さらにスポーツ性を高めた専用チューニングサスペンションを採用するとともに、CLS 63 AMGの圧倒的なドライビングパフォーマンスを追求したオプションパッケージです。(メーカー希望小売価格:110万円)
AMG カーボンセラミックブレーキ
スーパースポーツカー SLS AMGにも設定されている、サーキット走行時など過酷な状況でもすぐれた制動力と耐フェード性を発揮します。ノーマル仕様に装着されるAMG強化ブレーキシステムに比べて約40%の軽量化を図り、ばね下重量が削減されるためドライビングパフォーマンスが向上します。(メーカー希望小売価格:140万円)
* :標準仕様のブレーキとフィーリングが異なります。