2011年
11月
30日
|
01:00
Europe/Amsterdam

メルセデス ・ベンツ 新型 M クラス

洗練と効率を兼ね備えたSUV
メルセデス ・ベンツのプレミアムSUV M クラスの第3世代モデルは、エネルギー効率を大幅に高めました。 ラインアップの平均燃費は先代に比べて25%も低減されています。 また、すぐれた安全性やバランスのとれた快適性、 それにオンロードおよびオフロードでの卓越した運動性能も兼ね備えています。 さらに、新開発シャーシ技術や革新的なダイナミックハンドリングコントロールシステムを採用し、走りの喜びと走 行安全性をいちだんと高めました。独特なボディデザインとアレンジ自由度が高く快 適な室内空間により、いっそう豊かな走りをお届けします。
 ダイムラー AG取締役 ダイムラーグループリサーチ、 メルセデス ・ベンツ ・カーズ開発統括のトマス ・ヴェーバーは、「M クラスではセダンが持つ快適性や高級感と、 SUVのオフロード性能、 エモーショナルな性格を同時に実現することをつねに目指 してきました」と話しています。新型 M クラスは、 スリーポインテッド ・スターを冠した低燃費セダンと同等の燃費効率を達成することで、 4WD車としての魅力をいちだんと高めました。 このすぐれた効率が実現した背景には、最新エンジンの導入やクラス をリードするCd値=空気抵抗係数(0.32)の実現、 BlueEFFICIENCYといったさまざまな対策があります。
 エグゼクティブバイスプレジデント メルセデス ・ベンツ ・カーズ営業/マーケティング部門担当のヨアヒム ・シュミットは、次のように話しています。 「累計販売台数120万台以上と、 クラストップの販売実績を達成するとともに、最高の顧客満足度を誇っている M クラスはまさに成功の物語と言えるでしょう。 この成功を受け継ぐ新型 M クラスは、今後メルセデス ・ベンツの販売に大きく貢献してくれるはずです」
 成功のモデル : SUVに新しい基準を確立した M クラス
 新型 M クラスは、 BlueTECディーゼルエンジンや新世代BlueDIRECTガソリンエンジンを導入することで、すぐれた経済性を実現したほか、ライフサイクルアセスメントにおいても高い評価を獲得しています。シュミットは、「新型 M クラスは今回もまた SUVに新たなベンチマークを打ち立てる力を持ったモデルとなりました。燃費経済性については先代より平均で25%改善し、 ハイブリッドを含め、同セグメントにおいてトップクラスとなりました」と説明しています。
 ディーゼルエンジンについては、排出ガス中の有害物質を削減するSCRテクノロジーを搭載したBlueTECエンジンを採用しています。
 ・ ML 350 BlueTEC 4MATICに搭載の3.0リッター V6エンジンは広範な改良を施し、性能を
大きく高めるとともに、燃費も大幅に向上しています。 NEDC燃費はわずか6.8リッター/100kmと、先代ML 350 CDI 4MATICに比べて24%減となっています。
 また、排出ガス中の有害物質を抑制するAdBlue®テクノロジーを搭載することで、 2014年実施予定の排ガス基準ユーロ6に適合しています。
 一方、 ガソリンエンジンモデルのML 350 4MATIC BlueEFFICIENCYは、 さまざまな技術を駆使した新世代のBlueDIRECTエンジンを搭載し、すぐれた性能を実現しています。中でも重要なのは、 スプレーガイデッド燃焼と噴射圧力200バールの新 型ピエゾインジェクター、 マルチスパークイグニッション(MSI)、新開発成層燃焼を採用した第3世代ガソリン直噴システムです。 これによりNEDC燃費は8.5リッター/100kmと、先代のML 350 4MATICに比べて25%も低減されています。また、ガソリンモデルを対象とした現行排ガス基準として最も厳しいユーロ5に適合しています。
 高い効率により長い航続距離を達成
 最新エンジン技術に加え、新型 M クラスのすぐれた燃費経済性を支えている BlueEFFICIENCYテクノロジーはECOスタートストップ機能や、新型低燃費型トルクコンバーター、低摩擦ベアリング、 トランスミッションオイル熱管理システムを採用した新型7速オートマチックトランスミッション7G-TRONIC PLUSです。また、低摩擦アクスルドライブや電動パワーステアリング、改良型ベルトドライブ(デカップラー付き)、 そしてすべての補機類やポンプのオンデマンド型制御やころがり抵抗の小さいタイヤの採用も、燃費の低減に寄与しています。 さらに、高度な軽量設計により、車重の増加を 抑えています。
 M クラスの空気抵抗係数(Cd値)は0.32と、クラストップレベルを実現しています。デジタルプロトタイプを利用した徹底的なシミュレーションと、風洞実験による微調整によって、ボディを流れる気流は完璧なものとなりました。空気抵抗を低く抑える上で重要な要因となるのは、基本ボディシェルの空力効率です。 これを高めるため、 フロ ントバンパーやAピラー、 ルーフスポイラーなど、多くの空力に影響する部分に対して最適化を施しました。
 オンロード、 オフロードともすぐれた快適性と運動性能を両立
 新型 M クラスはすぐれた快適性とオンロードでのダイナミックなハンドリング、卓越したオフロード性能を兼ね備えています。サスペンションには、今回初めてセレクティブ ダンピングシステムを採用しました。 また、 ステアリングには状況に応じて操舵力を最適に調節する電動パワーステアリングを搭載しています。 さらに、回転半径もクラス 最小レベルとなっています。
 オフロード走行については、 フルタイム4WD機構「4MATIC」、電子制御トラクションコントロール「4ETS」、 オフロード走行専用モードに切替えるオフロードボタンなどを搭載。 さらに、坂道発進を容易にする発進支援システムや、 クルーズコントロールレバーで設定した速度を自動的に維持するDSR (ダウンヒル・スピード・レギュレーショ ン)を備えています。
 オプションのオフロードパッケージは6つの走行モードを備え、オンロードやオフロードのさまざまな走行条件に応じて、最適な駆動システム制御を行うことで、運動性能や走行安全性を高めます。 モードの種類は、 オートマチックモード×1、 オフロード専用モード×2、 オンロードモード×3で、センターコンソールのロータリースイッチで 選択できます。また、ハードウェアはアンダーガードと2ステージトランスファーケース (減速ギア付き)、 インターアクスル ・ディファレンシャルロック、強化型AIRマティック 機能(最低地上高 : 最大285mm、渡河深度 : 600mm)を採用しています。
 ADS (アダプティブ ・ダンピング ・システム)付きAIRマティックサスペンションとON &OFFROADパッケージには、能動的にロールを低減するアクティブカーブシステム をオプションとして設定しています。 このシステムは前後アクスルのアクティブアンチ ロールバーを利用して、 ボディロール角を補正し、俊敏性とドライビングプレジャーを高めます。さらに、操縦安定性の向上により高速走行時の安全性が向上します。 ア クティブカーブシステムにはこのほか、 コーナリング時、直進時両面での快適性向上と、オフロード走破性の強化などのメリットがあります。
 ディテールへの配慮ですぐれた快適性を実現
 新型 M クラスはあらゆるシーンでリラックスして運転できます。このことは安全性の向上にも役立っています。メルセデス・テクノロジーセンターの開発部門では、あらゆる段階で細かな配慮を行うことで、いわゆる NVH ( 騒音、振動、ハーシュネス ) 性能を大きく改善しました。 NVH は車内の総体的な快適性に大きな影響を及ぼすとともに、とくに長距離走行におけるドライバーの疲労や安全性にも関係する要因です。 M クラスのすぐれた NVH 性能のベースとなったのは、高剛性のボディシェルです。また、駆動システムやシャーシにもいっそうの改善を施すとともに、風切音の低減や新型遮音材も活用しています。
 一貫した思想にもとづく最高水準の安全性
 メルセデス ・ ベンツブランドの基本思想にもとづいて開発された新型 M クラスは、実際の事故状況に基づくメルセデス ・ ベンツの安全思想「Real Life Safety (現実に即した安全性)」を具体化したものとなっています。きわめて堅牢なキャビンと前後のクラッシャブルゾーンの組み合わせによる効果的な乗員保護システムが採用されています。事故のタイプや激しさに応じて起動するオンデマンド型SRSエアバッグを最大9個も搭載することで、事故の際に乗員にかかる衝撃を軽減します。また、標準装備の BAS (ブレーキアシスト)やオプションのBASプラスなど、事故の防止 ・軽減を図るアクティブセーフティシステムに加え、アクティブボンネット(標準装備)、歩行者保護機能など進化したパッシブセーフティ装備を搭載しています。
 新型 M クラスではアクティブセーフティとドライバー適合性や安全性をいっそう高めるべく、すでに S クラスや E クラスなどに導入している支援システムを採用しています。注意力低下を検知するアテンションアシストや、予見的乗員保護システム「PRE- SAFE®」、 タイヤ空気圧警告システム、 アダプティブブレーキライト、 BAS (ブレー キアシスト)などを標準装備しています。 さらにオプションとして、アクティブレーンキー ピングアシストとアクティブブラインドスポットアシストなどを設定しています。
 卓越した性能を象徴するデザイン
 新型 M クラスは、独特な形のCピラーをはじめひと目でM クラスとわかる特徴的なボディデザインを採用しています。高度なデザインと強いアピール、使い勝手のよさを兼ね備えた、大きな存在感をもつSUVとなっています
 フロントで際立つのは、中央にスリーポインテッド ・スターを配した、強い存在感をアピールするラジエターグリルです。 サイドビューは、長く伸びるラインによりオンロード 性を強調するとともに、長いホイールベースと短いオーバーハングが全体を引き締めています。独特のCピラーは、従来のM クラスから取り入れたもので、スタイリング面で競合モデルとの明確な差別化を図るデザインです。
 また、 リアへ向けて下降してゆくルーフラインは、新型 M クラスのスポーティな性格を強調しています。リアサイドウインドウを左右につなげる部分ではピラーを見えないように処理し、光ファイバー LEDによる2分割リアコンビネーションランプのサイドに回り込むデザインや、大型ルーフスポイラーを採用した低めのルーフと組み合わせることで、リア全体に調和をもたらしています。リアバンパーは、新たに「ウィングデザイン」 によるクロームエフェクトのロードシルガードを一体化しており、 M クラスのリアの独特な外観を演出しています。
 ホイールは、 17インチ軽量エアロホイールから、エレガントで高級感あふれる20インチホイールまで幅広く設定しています。さらに、オプションとして新型Mクラスのスポーティな外観を強調する、 21インチAMGホイールも用意されます。
 アップグレードを標準装備 : ファーストクラスの雰囲気に満ちたインテリア
 インテリアは本格的なSUVデザインに、メルセデス ・ ベンツの最高級セダンのすぐれた快適性を加味したコンセプトとなっています。表情ゆたかなドーム形状によってSUVの力強さを表現するダッシュボード助手席側のゆるやかな曲面は、空間を美しく演出するとともに M クラスが長距離走行に適していることを強調しています。室内は明るく広々としており、先代よりはるかに拡大したエルボールーム(前34mm増、後25mm 増)により、いっそうゆとりが生まれました。 ダッシュボードで目を惹く大型トリムはドアトリムとマッチしており、調和のとれた室内空間を生み出しています。
 シートは長距離走行でも快適で、最適なラテラルサポートを実現しています。主な設定はすべて電動調節式となっています。また、新しい装備としてリクライニング式リアシートバックレストと、 スキーを積載できるトランクスルーアームレストを採用しました。左右のバックレストとシートクッションを前に倒すとフラットなラゲッジフロアが現われます。ルーフライニングの高さまでの容量は2,010リッターと、 このクラスでは最大の荷室容量を確保しています。
 装備面では、インターネット接続機能を備えた7インチ高精細カラーディスプレイ付きマルチメディアシステム「COMANDオンライン」を標準装備。停車時には自由にインターネットを閲覧したり、「メルセデス ・ベンツ ・アプリ」を利用したりできます。「メルセデス ・ ベンツ ・アプリ」はページの読み込みがきわめて速いうえ、走行中も簡単に操作 可能です。 なお、 COMANDオンラインは、 6連奏DVDチェンジャーをオプション設定しているほか、スピードリミットアシスト(交通標識を認識してインストルメントクラス ター内に表示)を標準装備しています。
 *記載の数値・データ・仕様はすべて欧州仕様、もしくは社内参考値です。