Japan,
2016年
11月
29日
|
00:00
Europe/Amsterdam

新型「Eクラス ステーションワゴン」を発売

サマリー

・クーペを想わせるリアエンドが特長のエクステリアと上質なインテリア

・圧倒的な積載性を誇る大容量ラゲッジスペース

・完全自動運転にさらに近づく革新的な安全運転支援システム「ドライブパイロット」

メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社:東京都品川区)は、「Eクラス ステーションワゴン」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、本日より発売します。

メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンは、利便性の高い大容量ラゲッジスペースとセダン同様の快適性を兼ね備えたスタイリッシュなワゴンとして1977年にフランクフルトモーターショーでデビュー、1978年より発売されたW123の3番目のボディタイプ「T-Model」(「T」はTourlism and Transportの意)が起源のモデルです。5世代にわたり世界で累計100万台以上販売され、プレミアムステーションワゴンセグメントで頂点に立ってきたモデルです。

新型「Eクラス ステーションワゴン」は、セダンと同様の安全性と快適性を実現し、特に混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転によりドライバーにかかる負担を大きく軽減する「ドライブパイロット」をはじめとした安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの革新技術や、メルセデス・ベンツの最新デザインを取り入れ、クーペのような美しい曲線美をリアエンドに取り入れたスタイリッシュなエクステリアとSクラス譲りの上質なインテリアを備えています。

新型Eクラス ステーションワゴンの特長の1つは、最大1,820リッターの大容量ラゲッジルームです。広いだけではなく壁面とフロアをフラットにすることで実用性にも優れています。また、リアバンパーの下側に足を近づけることでセンサーが感知して、手を使わずにテールゲートを開閉することができるフットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)も全モデルに標準装備しています。また、リアエアサスペンションに電子制御のセルフレベリング機能を備えることで、乗車人数や積載量に関わらず一定の車高を維持することで卓越した乗り心地と運動性能を提供します。

パッセンジャーエリアとラゲッジルームがつながっていることに起因するステーションワゴン特有の走行時に発生する騒音や振動に対しても対策を施しています。振動に対しては、リアセクションを専用設計し、ボディ底面を補強することでボディ剛性を高めています。騒音に対しては、ボディ各部(バルクヘッド、サイドウォール、フロア、リアシート下部、ホイールアーチ等)に遮音材を多く備えることで静粛性を高めています。

メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術「ドライブパイロット」は、特に高速道路での渋滞の際に、自動運転機能によりドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムです。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大しました。しかも、車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従します。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減します。ドライブパイロットのその他の革新技術、「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、ドライバーがウインカーを2秒以上点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更します*1。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載しました。

*1:高速道路を走行中かつステアリングパイロット作動時に起動します。

パワートレインは、4種類のガソリンターボエンジン、1種類のディーゼルターボエンジンに9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせることで高出力かつ高効率を実現しています。

メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。

モデル

ステアリング

エンジン

メーカー予定小売価格

( )内は消費税抜き車両本体価格

E 200 ステーションワゴン

アバンギャルド

2.0L、L4 直噴

ターボ

7,120,000

(¥6,592,593)

E 200 4MATIC ステーションワゴン

アバンギャルド

2.0L、L4 直噴

ターボ

7,350,000

(¥6,805,556)

E 220 d ステーションワゴン

アバンギャルド

2.0L、L4 直噴

ディーゼルターボ

7,350,000

(¥6,805,556)

E 200 ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ

2.0L、L4 直噴

ターボ

7,640,000

(¥7,074,074)

E 200 ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ本革仕様

2.0L、L4 直噴

ターボ

8,090,000

(¥7,490,741)

E 220 d ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ

2.0L、L4 直噴

ディーゼルターボ

7,870,000

(¥7,287,037)

E 220 d ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ (本革仕様)

2.0L、L4 直噴

ディーゼルターボ

8,320,000

(¥7,703,704)

E 250 ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ

2.0L、L4 直噴

ターボ

8,030,000

(¥7,435,186)

E 250 ステーションワゴン

アバンギャルド スポーツ (本革仕様)

2.0L、L4 直噴

ターボ

8,430,000

(¥7,805,556)

E 400 4MATIC ステーションワゴン

エクスクルーシブ

右/左

3.5L、V6 直噴

ツインターボ

10,500,000

(¥9,722,223)

Mercedes-AMG E 43 4MATIC

ステーションワゴン

3.0L、V6 直噴

ツインターボ

11,860,000

(¥10,981,482)

*2:上記のメーカー予定小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。

なお、「Eクラス ステーションワゴン」には、新車購入から3年間走行距離無制限の一般保証・メンテナンスサービスと24時間ツーリングサポートを無償提供する総合保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されます。さらに、メルセデス・ケア終了後、有償の保証延長プログラムとして、一般保証および24時間ツーリングサポートを2年間延長する「保証プラス」と、4、5年目のメンテナンスサービスにおいて、初回車検時および4年目の点検や定期交換部品、消耗品の交換をパッケージでご提供する「メンテナンス プラス*3」をご用意しています。

*3: 新車登録日から59ヶ月後の応当日の前日、または総走行距離75,000km到達時のいずれか早い時点で終了となります。

新型「Eクラス ステーションワゴン」の主な特長

クーペを想わせるリアエンドが特長のエクステリアと上質なインテリア

エクステリア

エクステリアは、セダンをベースにスポーティかつ伸びやかなクーペのような流麗なプロポーションが印象的なリアエンドを備えながらCd0.28という優れた空力性能を実現しています。

新型Eクラスステーションワゴンはモデルにより外観が異なります。最先端のテクノロジーと高いクオリティが融合する“アバンギャルド”、ダイナミックなシルエットのAMGラインをまとい、スポーティな存在感を際立たせた“アバンギャルド スポーツ”、メルセデスの伝統が輝くフロントフェイスに、最先端の安全性/快適性とラグジュアリーを細部にまで宿した“エクスクルーシブ”、ダイヤモンドグリルとシングルルーバーの専用デザインと20 インチの大径ホイールを備える“メルセデスAMG E 43 4MATICの4種類をご用意しています。

インテリア

新型Eクラス ステーションワゴンのインテリアは、質感の高い素材と丁寧な作り込みにより、乗員が快適に過ごすことができる上質な室内空間を備えています。また、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを設定して、この2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素となっています。インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方にセンターディスプレイを備えています。なお、コックピットディスプレイのデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類の中から好みで設定することができます。

さらに、タッチコントロール機能をステアリングに備えました。スマートフォンなどと同様にタッチセンサー機能を内蔵したボタンは、縦方向および横方向のスワイプに正確に反応します。メニュー項目の選択はスワイプ、確定はそのままボタンを押し込むだけで、これにより、ドライバーはインフォテイメントの各機能の操作やシフトレバーなどアクセルとブレーキ以外のほとんどの操作をステアリングから手を離すことなく簡単かつ機能的に操作することができます。

圧倒的な積載性の大容量ラゲッジスペース

ラゲッジスペースは、リアサスペンションの取付位置をステーションワゴン専用とすることでフラットな荷室空間を実現しています。後席には40:20:40の分割可倒方式を採用し、乗員と積載物に応じて様々にアレンジすることができます。後席バックレストは、ラゲッジルーム左右または後席左右のスイッチで簡単に倒すことができます。すべて倒すことで最大1,820リッター(VDA方式)の余裕あるスペースが出現します。

全モデルに標準装備のEASY-PACK自動開閉テールゲートにより、運転席やエレクトロニックキーのスイッチで自動的に開閉できるほか、テールゲート部のスイッチでも自動的に閉めることができます。また、スイッチ操作でテールゲートを自由な角度で止めることが可能です。さらに、両手がふさがっている時でも、リアバンパーの下側に足を近づけることでセンサーが感知して、手を使わずにテールゲートを開閉することができるフットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)も備えます。

ドライバビリティと乗り心地を高次元で両立する「リアエアサスペンション」

リアには、全モデルに電子制御式のセルフレベリング機能付エアサスペンションが装備されます。一定の車高を維持しながら乗車人数や積載状況によって生じる車体姿勢の変化を補正し、常に変わらないハンドリング性能を実現します。

次世代の安全運転支援システム

レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーにより自車の周囲を常に監視する複合的なセンサーシステムで、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出、状況を判断してアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストすることでドライバーの負担を軽減し、安全性と快適性を高める安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」に代表される「インテリジェントドライブ」が大幅に進化しました。緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、側面衝突の安全性を高める「PRE-SAFE®インパルス」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFE®サウンド」などの新機能を採用したほか、ステアリングアシスト機能を強化した「ドライブパイロット」の数々の機能、歩行者に加えて交差点での車両飛び出しにも対応した「アクティブブレーキアシスト」も備わり、全方位の安全性を高い次元で実現しています。

各モデルに最適な高効率パワートレインを搭載

2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(2種類)

第3世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーにより、成層希薄燃焼(リーンバーン)*4とターボチャージャー、排ガス再循環装置を組み合わせることにより、優れた動力性能と高い環境適合性を実現しています。エンジン負荷をモニターすることで、成層燃焼と理論空燃比による均質燃焼、さらに成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを自動的に制御して、常に最適な燃焼方式が自動的に選択されるため、ドライバーは意識することなく、低燃費で環境に優しい運転を実現できます。E 200モデル*5は、最高出力135kW(184PS)、最大トルク300N・m(30.6kgf・m)、E 250モデル*6は、最高出力155kW(211PS)、最大トルク350N・m(35.7kgf・m)を発揮し、快適なドライブを実現します。

*4: E 200 4MATIC ステーションワゴン アバンギャルド搭載エンジンは均質燃焼

*5: E 200 ステーションワゴン アバンギャルド、E 200 4MATIC ステーションワゴン アバンギャルド、E 200 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ、E 200 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ(本革仕様)に搭載

*6: E 250 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ、E 250 ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ (本革仕様)に搭載

新開発2.0リッター直列4気筒BlueTECエンジン

このエンジンは、将来導入されるRDE(実路走行試験)規制に対応したディーゼルエンジンです。先代よりシリンダーピッチを縮小(94mm→90mm)することに成功して、エンジン全長の小型化を実現しました。排気量は2.0リッターと先代の2.2リッターより小さいものの、最高出力143kW(195PS)、最大トルク400N・m(40.8kgf・m)を発生します。また、排出ガス浄化システムについては、従来は酸化触媒を通過した後に粒子状物質除去フィルター(DPF)、さらに排気システムの途中に設置されたSCR触媒コンバーターを通過させていたシステムを、DPFとSCR触媒コンバーターを統合したsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)を直接エンジン本体に取り付けることで、排出ガス浄化経路を短縮することが可能となり、排出ガスの温度低下による浄化効率の悪化を防ぐだけではなく、システムのコンパクト化と軽量化にも貢献しています。このエンジンは、高効率シングルステージターボチャージャーと可変タービンジオメトリを採用し、シリンダーヘッドとクランクケースはアルミニウム合金製、ピストンをスチール製としてコンロッド軸間長を延長、また、クランクアッセンブリとシリンダーとのオフセット化やシリンダー壁への表面コーティングNANOSLIDE®を導入することで、シリンダー表面とピストンの間の摩擦を低減して効率化に成功しています。

*7: E 220 d ステーションワゴン アバンギャルド、E 220 d ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ、E 220 d ステーションワゴン アバンギャルド スポーツ (本革仕様)に搭載

3.5リッターV型6気筒直噴ツインターボエンジン

第3世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーにより、成層希薄燃焼(リーンバーン)とターボチャージャー、排ガス再循環装置を組み合わせることにより、優れた動力性能と高い環境適合性を実現しています。エンジン負荷をモニターすることで、成層燃焼と理論空燃比による均質燃焼、さらに成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを自動的に制御して、常に最適な燃焼方式が自動的に選択されるため、ドライバーは意識することなく、低燃費で環境に優しい運転を実現できます。V6エンジンによる高い静粛性や滑らかなフィーリングと、最高出力245kW(333PS)、最大トルク480N・m(48.9kgf・m)がもたらすパワフルで優れたドライバビリティによって、心地良いドライビングを実現します。

*8: E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブに搭載

3.0リッター V型6気筒直噴ツインターボエンジン

メルセデスAMGが専用開発した3.0リッター V6 直噴ツインターボの高性能エンジンは、アルミニウム合金製のクランクケースとシリンダーヘッドの採用により軽量化されています。また、シリンダーウォールには、スチールカーボン材を溶射コーティングすることで大幅に摩擦損失を低減するNANOSLIDE®加工が施されています。最大圧力200barのピエゾインジェクターを用いたスプレーガイド式燃焼システムによる燃料の最適噴射と、マルチスパークイグニションの確実な点火によって、常に最適な燃焼状態とすることで、メルセデスAMG 43シリーズの中で最もハイパフォーマンスな、最高出力295kW(401PS)、最大トルク520N・m(53.0kgf・m)を発揮し、0-100km/h加速 4.7秒*9を実現しました。

*9 : 欧州参考値

*10: Mercedes-AMG E 43 4MATIC ステーションワゴンに搭載

新型Eクラスステーションワゴンの詳細説明

「インテリジェントドライブ」

ディスタンスパイロット・ディストロニック & ステアリングパイロット

ディスタンスパイロット・ディストロニックは、都市、郊外、高速道路などの走行時にステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。減速が必要な場合、アクセル及びブレーキを段階的に自動調整してスムーズに減速し、先行車が停止した場合は自車も停止します。高速道路での渋滞時に自動停止した際、30秒以内に先行車が発進した場合は、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進します(一般道では3秒以内)。30秒以上停止していた場合は、アクセルを軽く踏むかクルーズコントロールレバーを引くことで再発進が可能です。十分な車間距離が確保されている場合は設定された速度まで自動的に加速します。先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった場合には、警告灯と警告音でドライバーに知らせます。またステアリングパイロットは、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストします。

*11: ディスタンスパイロット・ディストロニック作動速度範囲:0~約210km/h 設定可能速度範囲:約20~210km/h

*12: 車線が不明瞭な場合のステアリングパイロット作動範囲:0~約130km/h

アクティブレーンチェンジングアシスト

高速道路走行中にステアリングパイロットが起動している際に、ドライバーがウインカーを2秒以上点滅させると、車両周囲を監視しているセンサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認された場合に自動で車線を変更します。

*13: 作動速度範囲:約80km/h~180km/h (一般道での利用不可)

アクティブエマージェンシーストップアシスト

ステアリングパイロットが起動している状態で、ドライバーが一定時間ステアリング操作を行わない場合、ディスプレイ表示と警告音によってステアリングを握るよう促し、それでもドライバーがステアリング、アクセルやブレーキ、あるいはタッチコントロールボタン操作の反応が無い場合、さらに警告音を鳴らしながら、緩やかに減速してハザードランプを出して停止します。また、車両停止後は自動的にパーキングブレーキがかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止します。

トラフィックサインアシスト

一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示し、制限速度を超えた際には警告音を出してドライバーに注意を促す機能も搭載します。

アクティブブラインドスポットアシスト

リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、側面衝突の危険がある時にはブレーキを自動制御して、危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両に気づかなかった時など、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行を支援します。

*13: 作動速度範囲:約8~200km/h

*14: 自動コース修正作動減速範囲:約30~200km/h

アクティブブレーキアシスト(歩行者検知/飛び出し検知機能付)

先行車、前を横切る車両や合流してくる車両、歩行者、路上の物体などとの衝突の危険性を感知すると、ディスプレイ表示や音でドライバーに警告します。必要な場合はシステムが衝突を回避するために強力な制動力を発揮できるようブレーキ圧を高めます。同時に、前席のシートベルトの巻き上げや助手席のシートポジション修正など、衝突時に乗員の最適な姿勢を可能な限り確保するPRE-SAFE®機能も作動します。ドライバーが反応しない場合、システムが衝突を避けられないと判断して、最大のブレーキ力で自動緊急ブレーキが作動します。衝突の回避もしくは被害軽減を効果的にサポートします。なお、交差点での車両飛び出しにも対応するようになりました。

*15: 作動速度範囲:約7~250km/h

*16: 歩行者検知機能 作動減速範囲:約7~70km/h

*17: 作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります

渋滞時緊急ブレーキ機能

ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の車線を監視します。突然渋滞の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断すると、即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避スペースがある場合は、ドライバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できないと判断した場合には、即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的余裕がない危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを自動で作動させる機能も搭載しました。

緊急回避補助システム

アクティブブレーキアシストの歩行者検知機能を補う新開発のシステムです。車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。

*18: 作動速度範囲:約20~70km/h

リアCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)

リアバンパーに設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。これにより玉突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影響の低減を図ります。

PRE-SAFE®インパルスサイド

フロントバンパー外側のレーダーセンサーが、側面衝突が不可避であることを検知すると、衝突側前席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に膨張して、乗員をドアから遠ざけることで衝撃の軽減を図ります。さらにPRE-SAFE®の乗員保護機能も同時に作動します。

PRE-SAFE®サウンド

システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。

アクティブレーンキーピングアシスト

フロントウインドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させてドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は自動補正ブレーキによって車両を車線内に戻そうとします。高速道路など走行車線が非常に広い場合は警告が早まるなど、状況に応じた判断が加えられ、警告の信頼性が向上しました。

*19: 作動速度範囲:約60km/h~200km/h

マルチビームLEDヘッドライト

新型Eクラスに搭載される第二世代のマルチビームLEDヘッドライトは、片側84個のLEDを備えています。ステレオマルチパーパスカメラと4つのコントロールユニットが、理想的な配光パターンを毎秒100回の頻度で解析することで、きめ細かく高精度な配光を実現しました。84個のLEDは3段グリッド状に配置され、それぞれを個別に電子制御することで、先行車などを明るく正確に照射し続ける先進のシステムです。また、道路標識の反射が起こらないよう前方を照射、雨天時に路面からの反射を抑えドライバーに見やすい視界を提供することも可能です。さらに、対向車の眩惑防止はもちろんのこと、カーブを検知すると前もって配光パターンを制御し、カーブの先を早めに照らすとで安全性を高めます。

*20: E 200 ステーションワゴン アバンギャルド、E 200 4MATIC ステーションワゴン アバンギャルド、E 220 d ステーションワゴン アバンギャルドを除くモデルに標準装備

360°カメラシステム

フロントグリル、左右のドアミラー、リアライセンスプレート上方に4つの広角・高解像度カメラを備え、合成処理された周囲の状況をモニターに表示します。自車を真上から見ているような「トップビュー」など、車両周辺の状況が画面で確認できます。

パーキングパイロット(縦列・並列駐車)

約35km/h以下で走行中、超音波センサーが左右の最適な駐車スペースを自動で検出します。自動操舵・ブレーキ・シフトチェンジ・速度コントロール機能により、自動で駐車します。複数の駐車スペースを選択することもできます。

AGILITY CONTROLサスペンション

セレクティブダンピングシステムを用いたAGILITY CONTROLサスペンションは、通常走行時にはしなやかで快適な乗り心地でありながら、ハードなコーナリング時など一定以上の負荷がかかった場合に、瞬時に減衰力を高められる可変ダンピングシステムです。通常走行時はオイルの一部がバイパスチャンネルを流れるため油圧抵抗が小さく、一方ハードなコーナリングなどでダンパーに急激な入力がある場合はバイパスチャンネルが自動的に閉じ、100%の減衰力を得られるため最大限の安定性が確保されます。

*21: E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ、Mercedes-AMG E 43 4MATIC ステーションワゴンを除くモデルに搭載

マルチチャンバーエアサスペンションAIR BODY CONTROL

AIR BODY CONTROLは車速や走行条件に応じて、ダンピング特性や車高を自動的に調整する電子制御式エアサスペンションです。路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて、減衰力を常に最適に保ちます。また、荒れた路面などではスイッチ操作で最低地上高を15mm高めることができます。乗車人数などによる車体姿勢の変化を補正するセルフレべリング機能により、常に変わらないハンドリング特性を実現します。

*22: E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブに搭載

AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」

「AIR BODY CONTROLサスペンション」をベースとして、ネガティブキャンバーの拡大やエアスプリングとダンパーの強化など、スポーツ走行に適したセッティングに専用開発されています。ハードなコーナリング時やブレーキング時には、固いスプリングレートへと瞬時に切り替えて、思いのままの俊敏なハンドリングを実現します。また、走行状況に合わせて4輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムの機能によって、快適な乗り心地からメルセデスAMGならではのダイナミックな走りまで、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」の3つのモードが選択できます。

* 23: Mercedes-AMG E 43 4MATIC ステーションワゴンに搭載

フルタイム四輪駆動「4MATIC

全天候型フルタイム四輪駆動システム「4MATIC」によって、様々な天候や路面状況下で最適なトラクションを発揮します。オンロードでは、コーナリング時や高速走行時の高い安定性を実現します。また、オフロードや雪道などでは、タイヤの空転や横滑りを抑制し、高い操縦性や走行安定性を確保します。軽量コンパクトな設計により燃費向上にも貢献しています。

*24: E 200 4MATIC ステーションワゴン アバンギャルド、E 400 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブに搭載

パフォーマンス志向の四輪駆動システム「AMG 4MATIC

高性能エンジンのパワーを四輪に最適配分するメルセデスAMGが開発した四輪駆動システム「AMG 4MATIC」を搭載しています。前後トルク配分が31(前):69(後)というリア寄りのトルク配分により、ハイパワーを四輪へ最適に配分します。発進時はもちろん高速走行、ハイスピードコーナリング、そしてコーナーの立ち上がり加速などにおいて絶対的な安定性を誇り、思いのままのドライビングを楽しむことができます。

*25: Mercedes-AMG E 43 4MATIC ステーションワゴンに搭載

低燃費と快適性を両立させた電子制御9A/T9G(ナイン ジー)-(・)TRONIC(トロニック)

9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」によって1つのギアが受け持つ速度域が狭くなり変速ショックとエンジン回転数を抑えることが可能となります。これによって、静粛性と低燃費を高いレベルで実現しています。また、メルセデスAMG E 43 4MATIC ステーションワゴンは専用セッティングが施され、よりクイックなレスポンスによる爽快なドライビングフィールをお楽しみ頂くことができます。

軽量・高剛性ボディ

ボディシェルは軽量高強度な超高張力鋼板を多用しながら、フロントフェンダー、ボンネット、フロントエンドなどの大部分にアルミニウム合金を積極的に採用して重量の増加を抑制しながら非常に高い強度を確保し、高度な衝突安全性はもちろん、卓越したハンドリング、極限的に低いノイズや振動レベルを実現しました。ボディ剛性や静粛性の面で、セダンに対して不利なステーションワゴンでありながら優れた設計技術によって、それらを高いレベルで実現しました。