2012年
12月
27日
|
01:00
Europe/Amsterdam

日本におけるダイムラーグループの文化・芸術支援活動 「アート・スコープ2012-2014」 日・独のアーティスト決定

ダイムラー・ファウンデーション ジャパン(以下DFJ、理事長:江頭 啓輔、所在地:東京都港区)と原美術館(館長:原 俊夫、所在地:東京都品川区)は文化・芸術支援活動の一環である「アート・スコープ」 エクスチェンジ・プログラムのアーティスト選考会を行い、2012-2014年度のアーティストを以下のように決定いたしました。
 
日本人アーティスト : 今村 遼佑(いまむら りょうすけ)  大野 智史(おおの さとし)
ドイツ人アーティスト : リタ・ヘンセン(Rita Hensen)  ベネディクト・パーテンハイマー(Benedikt Partenheimer) 
この結果、2012-2014年度のエクスチェンジ・プログラムでは日本から今村遼佑と大野智史をベルリンに派遣し、ドイツからリタ・ヘンセンとベネディクト・パーテンハイマーを東京へ招聘します。
 
「アート・スコープ」は1991年に始まった日本におけるダイムラーグループによる文化・芸術支援
活動で、2003年からは原美術館とのパートナーシップにより実施されています。このプログラムでは現代美術のアーティストを日本とドイツの間で相互に派遣・招聘し、異文化での生活体験、創作活動を通して交流を図ります。前回のエクスチェンジ・プログラムに参加した4名のアーティストの作品展「アート・スコープ2009-2011」─インヴィジブル・メモリーズ展は昨年原美術館で開催されました。(会期9月10日-12月11日)
 
これまで「アート・スコープ」で選考されたアーティストは、プログラムでの経験を活かして、各国の アーティストや美術専門家との交流を深め、現代美術界で活躍しています。DFJは今後も文化・芸術支援活動を促進し、その重要な柱として原美術館と共に「アート・スコープ」を継続してまいります。
 
アート・スコープ20122014 選考委員(敬称略 順不同)
原 俊夫 原美術館 館長
内田 洋子 原美術館 副館長
安田 篤生 原美術館 主任学芸員
江頭 啓輔 ダイムラー・ファウンデーション ジャパン 理事長
レナーテ・ヴィーハーガー  ダイムラー社 コーポレート・アート部門 シニア・マネージャー
フリードマン・ブリュール ダイムラー社 東京代表事務所代表 (選考当時)
塩見 有子 NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ ディレクター
ロジャー・マクドナルド  NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ 副ディレクター
堀内 奈穂子 NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ
アート・スコープ20122014 選定アーティスト略歴
今村 遼佑
【受賞ポイント】
日常的な素材や身近なテクノロジーを使い、ささやかな行為が連続するインスタレーション作品を制作する新進気鋭のアーティスト。京都を拠点に活動しており、海外でのレジデンス経験は、今回初めてとなる。現在は、インスタレーション作品のほかに映像作品にも挑戦しており、新しい表現がベルリン滞在を通じて、どのように展開するかに注目したい。
 
【プロフィール】
1982年京都府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。 光や音などを用い、空間に小さな仕掛けを配することで、空間と観る者の新たな関係性を紡ぎだすアーティスト。2009年に、兵庫と東京と大阪で3つの個展を開催。2011年に、個展「ながめるとみつめるのあいだ」(studio 90、京都)、「ひるのまをながめる」(資生堂ギャラリー、東京)を開催し、第5回shiseido art egg賞を受賞。同年、グループ展「横浜トリエンナーレ2011」(神奈川)、2012年、「龍野アートプロジェクト2012」(兵庫)に参加。
 
大野 智史
【受賞ポイント】
日本の若手アーティストの中では珍しく、大型で表現主義的な平面やインスタレーション作品を
制作する。ドイツは、ドイツロマン主義にはじまり、現代に至るまで絵画の歴史が古く、また最近では、様々な異種の素材を巧みに扱い、表現主義的な作品も多く見られる点で、大野の表現とも共通している。絵画の表現にこだわりを持つ大野が、ベルリン経験を経て、作品がどのように展開していくかに期待がもてる。
 
【プロフィール】
1980年岐阜県生まれ。2004年東京造形大学在学中に、「ZOKEI」展にてZOKEI賞を受賞。自然と人工の対峙と融合、時間などのテーマを扱い、原生林、自画像などの人物、両性具有、エネルギーの源としてのプリズムなどのシンボリックなモチーフを描いている。2009年に個展「予言者」(小山登美夫ギャラリー、東京)を開催。2010年にはグループ展「It must be your sexy way」(AKI Gallery、台北)に参加するなど国際的に活躍している。2012年、グループ展「透明な混沌/Crystal Chaos」(CUBE1,2,3、東京)、「リアル•ジャパネスク」(大阪国立国際美術館、大阪)に参加。
 
リタ・ヘンセン 
【受賞ポイント】
パズルを組み合わせたような立体作品やドローイングなど、多岐にわたる手法を使った作品を展開する中堅作家。日本の色調に近い繊細な作品を制作する彼女が、一本の線で多様な表現を極める日本の表現文化に触れることは、経験豊富な作家にとって有益な滞在となることが期待される。来日は初めてとなる。
 
【プロフィール】
1960年、ベドブルグ生まれ。ミュンヘン美術院で学ぶ。現在はミュンヘンを拠点に活動を行う。ペインティング、立体、インスタレーションなどその作品は多岐にわたる。2011年には個展「Ausatmen」(Artothek München、ミュンヘン)を開催したほか、2009年の「Drawing Sculpture」(ダイムラー・コンテンポラリー、ベルリン)や、2011年の「Fulllhouse」(Galerie Gudrun Fuckner、ルートウィヒスブルク)など、ドイツのギャラリーで数々のグループ展に参加。2012年は、ミュンヘン市庁舎のギャラリーで開催された「Cascade」(Rathausgalerie、ミュンヘン)に参加した。
 
ベネディクト・パーテンハイマー
【受賞ポイント】
フォト・ジャーナリズムと現代美術の境で作品制作をする、気鋭の若手アーティスト。 3 .11 以降の日本において、社会的・文化的なアプローチで作品制作をしているアーティストの目を通して、どのような写真表現が生み出されるかに期待。来日は初めてとなる。
 
【プロフィール】
1977年、ミュンヘン生まれ。現在はベルリンを拠点に活動を行う。ルドヴィヒ・マクシミリアン大学にて哲学、歴史、美術史を学び、ロイヤルメルボルン工科大学大学およびパーソンズ・スクール・オブ・デザイン(ニューヨーク)にて写真を学ぶ。2009年に「Hearst 8x10 Photography Biennial」
(ハースト・タワー、ニューヨーク)、「Art Award for Photography in Berlin」(ベルリン)を受賞。2010年には、「Lead Awards」にノミネートされ、Haus der Photografie, Deichtorhallen(ハンブルク)にて展示を行う。2011年には「Temporal Anomalies」(5X6X9、ベルリン)にてフランシス・アリスらと共にグループ展に参加したほか、「What Matters Now」(アパーチャー・ギャラリー、ニューヨーク)で展示を行った。 http://www.benedikt-partenheimer.com/