2010年
7月
22日
|
02:00
Europe/Amsterdam

最高級大型乗用車 「マイバッハ」の内外装、装備を一新 オープンリムジン「ランドレー」を追加

メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:ニコラス・スピークス、本社: 東京都港区)は、最高級大型乗用車「マイバッハ」の仕様・装備を一新するとともに、後部座席のルーフをソフトトップとしたオープンリムジン「マイバッハ ランドレー」を追加し、本日よりオーダー受付を開始いたします。なお、納車開始は2011年春頃を予定しております。
マイバッハは、1920年代から1930年代にかけて世界の自動車技術の最先端にあった伝説の高級車「Maybach(マイバッハ)」の伝統を受け継ぎ、ダイムラー社の最高峰ブランドとして2002年に復活しました。「マイバッハ 57」「マイバッハ 62」は、全世界で累計2600台以上、日本においても150台以上が販売され、最高級ラグジュアリーカー市場において確固たる地位を築いてまいりました。
新型マイバッハの特徴
ラグジュアリーカーの最高峰としていっそう気品と格調を増したエクステリアデザイン
お客様の個性を表現する内外装色やインテリアトリムのバリエーションをさらに拡大
室内空間の快適性や上質感をさらに向上するオプション装備の拡充
パワーアップと、燃費/CO2排出量の低減を実現したパワートレイン
後部座席のルーフをソフトトップとした新型オープンリムジン「マイバッハランドレー」を追加
新型オープンリムジン「マイバッハ ランドレー」
マイバッハ ランドレーは、高出力ロングボディモデルのマイバッハ 62 Sをベースに、大型セダンでありながら後部座席のルーフを大きく開閉可能なソフトトップとした、贅を極めたオープンモデルです。ソフトトップは遮音性、耐侯性の高い多重構造を採用し、クローズ時には通常のルーフと同等の快適性を実現しています。また開閉動作はすべて室内から操作することができ、オープン時に折りたたまれたソフトトップは専用のレザーカバー内に収納されエレガントなシルエットを保ちます。またオープン時には、70km/h以上の速度になると開放部前方のルーフに装着されているウインドディフレクターが自動的に立ち上がり、車内への風の巻き込みを防ぎます。
 
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
モデル
ステアリング
メーカー希望小売価格 (  )内は消費税抜き車両本体価格
マイバッハ 57
左/右
¥48,500,000
(¥46,190,477)
マイバッハ 57 S
左/右
¥54,700,000
(¥52,095,239)
マイバッハ 62
左/右
¥55,500,000
(¥52,857,143)
マイバッハ 62 S
左/右
¥63,100,000
(¥60,095,239)
マイバッハ ランドレー
左/右
¥142,000,000
(¥135,238,096)
* 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。
*右ハンドルは各モデルとも150万円増となります。
 
威厳と気品に満ちたデザイン
新型マイバッハは従来に増して威厳と気品に満ちた独自のカリスマ性を放つエクステリアデザインとなりました。マイバッハが持つ類まれなるステータスを強調するクロームラジエターグリルは、従来より立ち上がり立体的かつ大型化するとともに、マイバッハ57と62には縦方向に20本の細かいリブをもつデザインを、またマイバッハ57 Sと62 Sには12本の太いダブルリブデザインを採用し、威風堂々とした威厳を印象づけています。
ボンネットは、フロントエッジの位置を高め、アローシェイプを際立たせることで、従来モデルよりも前後に長くシャープな印象を与えるデザインとなっています。
フロントバンパーは、横方向のラインを強調し、車幅をいっそう広く見せる効果をもたらしています。また新たに採用したLEDドライビングライトは、クロームと組み合わせて外側のエアインテークと一体化しています。
フロントデザインと調和した新デザインのドアミラーは、空力特性を最適化することで騒音の軽減に寄与するとともに、ミラー面を大型化して視認性を高めました。
リアビューは、ダークレッドのリアコンビネーションランプとトランクリッドのハンドルにあしらったクロームトリムにより個性と力強さを与えています。
ホイールは、マイバッハ57および62にはチタニウムシルバーペイントを施した19インチマルチスポークデザインを、マイバッハ57 Sおよび62 Sには高い気品を放つスターリングシルバーペイントの20インチ12スポークデザインを採用しています。また、ボディカラーには新色のバハマブルーを追加し、全てのモデルでお選びいただけます。
インテリア 卓越した熟練の技
マイバッハ・マヌファクトゥーア(マイバッハ専用工場)では、最高級素材をふんだんに用い、けっして妥協のない熟練の技を駆使することにより、マイバッハのあらゆるデザインと同じく、すみずみにまで最高級の配慮が行き届いたインテリアに仕上げています。すべての縫い目、すべての継ぎ目が完璧に仕上げられ、どの角度から見ても優美で、どこに触れても最上級の感触を与えます。
最高級のグランドナッパレザー、フロアマット、アルカンタラルーフライナーにはエレガントかつ妖艶な光の効果をもたらす3種類の新色を採用しました。(マイバッハ57/62:サオナベージュ、マイバッハ57 S / 62 S:ホワイトヘイヴンビーチおよびクリルアイランド) 特に、マイバッハ 62と62 Sにオプション設定した液晶調光パノラミックフルガラスルーフを装着するとその効果はより一層に高まります。
パノラミックフルガラスルーフは、リアコンパートメントをガラスのドームのように覆い、自然光を採り入れるとともに、液晶膜により射し込む光の量をきめ細かく調節することができます。導電性ポリマープラスチックを用いた液晶膜は、交流電流を通すとガラスを透明化し、全面にわたって光を採り入れるようになります。また、電流を切るとガラスが不透明となり、光の一部をさえぎって快適な拡散光を実現します。
さらにパノラミックフルガラスルーフの室内側には、電動スライディング式のライナーを装備しています。このライナーはエレクトロルミネッセンス膜(EL膜)によってライナー全面が拡散光を発して美しい照明効果をもたらします。マイバッハ62/62 Sではリアコンソールのホイールスイッチにより明るさを調節することができます。
インテリアトリムは、上品な新作をいくつか追加しました。厳選したダークブラウンのバードアイメープルトリムはマイバッハ57 Sおよび62 Sの美しいポーセレンピアノラッカーと組み合わせられ、洗練された雰囲気を醸し出します。また、シルバーやレッドなどのカラーリングを施したスポーティなカーボントリムも設定しました。
シートは、バックレスト上部にハンドポリッシュ仕上げのスターリングシルバー素材にマイバッハロゴと“MAYBACH MANUFAKTUR”の文字をエンボス加工したエンブレムを飾り、ディテールに対する細かな配慮を象徴しています。また、4本の革を手で編みこんだハンドブレードレザーシートパイピングや、スワロフスキーのクリスタル素材をあしらったクリスタライズドシートパイピングなど、高級感を際立たせるオプションを新たに設定しました。
さらに顧客の個性を強調するオプションとしては、マイバッハ62および62 Sに設定されている電動ガラスパーティションのガラス面に、お客様オリジナルのモチーフを刻印するカスタマイズが挙げられます。マイバッハ・マヌファクトゥーアのスペシャリストが担当するこのカスタマイズ仕上げは、モチーフをフィルムから巧みな技で切り取り、ガラス面に貼り付けた後、露出面にダイヤモンドの粒子を吹きつけることにより、モチーフをかたどったツヤ消し面ができ上がります。
芳香に満たされた快適なやすらぎの空間
新型マイバッハには、従来モデルの特別仕様車「マイバッハ ツェッペリン」専用に開発されたフラコンパフュームアトマイザーを新たにオプションとして設定しました。この装備は世界で唯一のきわめて特殊なもので、先進技術と上質なフレグランスにより、控えめでやわらかく繊細な微香を室内に漂わせ、乗員の五感を刺激します。濃縮した香料や微粒子を用いる他のシステムとは一線を画す逸品です。
このシステムの中核となるのが、リアセンターコンソールにある、プレキシガラス球。ここにお好みのフレグランスの容器(フラコン)を挿入すると、コンプレッサーの働きで気流がゆっくりとプレキシガラス球内に流入し、容器内の芳香成分を室内に送り出します。
パフュームアトマイザーは運転席もしくは後席センターコンソールのスイッチによって起動し、10~12秒で芳香が室内に漂います。後席には芳香を細かく調節できるサムホイールを設けています。なお、液晶調光・電動ガラスパーティションを装備したモデルでは、起動は後席からのみとなります。
このシステムの制御メカニズムは、香りの専門家がヒトの鼻の特殊な性質を考慮に入れ開発しました。すなわち、しばらくたつと香りを感じなくなるヒトの鼻の性質から、起動後約10分で電源が切れるように設計されています。電源が切れると、室内のフレグランスは急速に蒸発します(室内素材や乗員の衣服に染み込むことはありません)。再起動することにより、再び芳香を楽しむことができます。
また、マイバッハには、豊富なエンターテイメントを提供する新型マルチフォーマットDVDプレーヤーが採用され、DVD-R/DVD-RW/CD-R/CD-RW、DVDビデオ/ビデオCD、音楽CD/MP3など、あらゆる主要フォーマットに対応しています。
更に、マイバッハ62と 62 Sには、従来から後席左右に標準装備されている9.5インチリアモニターに加え、新たなオプションとして、後席センターの19インチ高精細大型モニターを設定いたしました。(オプションの電動ガラスパーティション装着車のみに選択可能) サウンドシステムは高級音響機器専門メーカー、BOSE®の21スピーカー600Wシステムを採用し、コンサートホールのような臨場感あふれるサウンドをお楽しみいただけます。
パワーを高めつつ排出ガスを低減
マイバッハ57 Sおよび62 Sは、最高出力が463kW(630hp)と先代に比べて13kW(18hp)向上しながらも、燃費とCO2排出量の低減に成功しました(燃費は16.4→15.8リッター/100km、CO2排出量は390→368g/km)。一方、マイバッハ57および62は最高出力はそのままに、燃費は向上しCO2排出量は低減されています(15.9→15.0リッター/100km、383→350g/km)。マイバッハの12気筒エンジンはいずれもEU 5およびLEV 2基準に適合しています。(いずれもEU仕様参考値)
マイバッハ専用保証プログラム「マイバッハ・サービスパッケージ」を6年に延長
従来よりマイバッハには専用の保証プログラムとしてメンテナンスサービス、および24時間ツーリングサポートを無償で受けられる「マイバッハ・サービスパッケージ」を適用しておりましたが、このたびその適用期間を従来の4年から6年へと延長いたしました。これまで以上に、マイバッハを最高の状態で安心して長くお乗りいただけます。
マイバッハならでは すみずみまで行き届いた独自性と匠の技
マイバッハは、エクステリアとインテリアデザインに高い基準を設定することで、最高級大型セダンの中でもユニークで多くのディテールを備えたクルマとなっています。
広い室内に効率的な空調を実現するため、マイバッハにはクライメートコントロールシステムを前席用と後席用として2機搭載しています。いずれも、センサーの働きにより温度や湿度、日射量、外気中の汚染物質濃度に応じて自動調節を行います。
そのほか、マイバッハならではの装備としては、リアシート乗員専用のルーフメータークラスター、ドアをほぼ無音で閉じるクロージングサポーター、充実したリアエンターテイメントシステム、インターコムシステム、プライミング機能とドライブレーキ機能を備えた電子制御式ブレーキングシステムなどがあります。
Sedan Chair(西洋の籠)」のように快適な旅
やすらぎとくつろぎに満たされたマイバッハでの旅。ロードノイズやウインドノイズはたとえあったとしても、遠くのかすかな音のようにしか聞こえません。その静粛性となめらかな乗り心地は、固有振動数を極めて低いレベルに抑えたボディや、油圧式サブフレームを備えたサスペンション、細心の注意を払って入念に開発したダンパーなどによるものです。さらに、4ベアリング・プロペラシャフト、ギアを手作業でていねいに研磨したディファレンシャル、マイバッハ専用開発タイヤ
などもこれに寄与しています。タイヤについては、ミシュラン社がマイバッハのためだけにサンプルを27種類も製作し、長時間のチューニング作業により最高のタイヤを開発いたしました。
しかし、マイバッハの室内が、そのむかし要人を運ぶために使われた「Sedan Chair」のような安らぎの場となったのは、こうした大掛かりな対策のためだけではありません。飛び石が立てる音を抑えるためホイールアーチ内に施した繊維トリムや、複雑に交差する配管により音の波を消去する消音エアダクト、それにマルチプルフレキシブルデカップリングを採用し、異例の長さ(6m)を持つエグゾーストシステムも同じく重要です。マイバッハ1台当たりに搭載した騒音対策部品は、2 枚の窓ガラスを接合することで振動を防ぐアコースティックフィルム入りウインドウや入念に最適化した防音素材(合計 93kg )など、合わせて 224 箇所にのぼります。
マイバッハの最高の完璧さを実現するのは、こうした技術面での精密な作業だけではありません。実はその最大の要因はマイバッハ・マヌファクトゥーアそのものにあるのです。マヌファクトゥーアでは最高のスペシャリストだけを採用しています。1台1台仕様が異なるマイバッハを、スペシャリストたちも1台1台個別に扱い、その仕事の質の高さを示す、そのクルマのための証明書に署名します。つまり、各車両を担当するスペシャリストの署名はその仕事への責任を表わしているのです。マヌファクトゥーアで行う最終検査の担当者も同様で、完成したマイバッハを実際に走らせ、鋭い五感で細かくチェックしています。マヌファクトゥーアがマイバッハ1台1台に対して実施するこの詳細な最終検査は通常の水準をはるかに超えたものです。
カスタマイズ
マイバッハは、どこまでもオーナーのこだわりに従って仕上げる、いわゆるテーラーメードのクルマ作りを実現します。ジンデルフィンゲンのマヌファクトゥーアでは、特殊なリクエストにも幅広くお応えしています。その核となるのはは、最高級素材や最新技術により特異なデザインや感触を実現する作業。このため、つねに新しい最高級素材やボディカラーを導入し、お客様のご要望を実現しています。こうした素材やカラーは多くがマイバッハ専用に開発され、他のメーカーには
ないものです。
マイバッハ・マヌファクトゥーアでは、並外れたものを実現するその能力と、人間の感覚能力についての深い理解にもとづき、お客様と絶えず対話を続けながら、つねにオプションやカスタマイズの拡充を図ることを通して、最高のクルマを求めるお客様の願いやニーズにお応えてしています。
マイバッハとは
ダイムラー社のエンジニアであったウィルヘルム・マイバッハが1909年に創業した「マイバッハ」は、飛行船“ツェッペリン号”に搭載する高性能エンジンを製造していたが、1920年代にウィルヘルムの息子カール・マイバッハが後継者となり1930年代にかけて自動車を開発/生産。当時のトップレベルのパワーと快適性、品質を備えた最高級車として伝説を作り上げた。
「To create only the best from the best, a vehicle that is the ultimate in wish fulfilment, with a distinctive character of the finest elegance and power」
(最高の中の最高、最上のエレガンスとパワーという独自の性格を備え、あらゆる望みをかなえる究極のクルマを生み出すこと)」 ― 1930年のパンフレットに謳われたこのマイバッハの企業理念は今日でもそのまま受け継がれています。