2012年
5月
9日
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02:00
Europe/Amsterdam

第1四半期は業績好調、グループEBITは前年同期を上回る21億ユーロ

第1四半期販売台数は前年同期比9%増の50万2,100台
売上高は前年同期を上回る270億ユーロ(前年同期: 247億ユーロ)
純利益は前年同期比20%増の14億1,600万ユーロ(同11億8,000万ユーロ)
2012年業績予測を堅持: 継続事業によるEBITは前年なみの見通し
ダイムラーAGは4月27日、ダイムラーグループおよび各部門の2012年第1四半期決算を発表しました。EBITが21億3,000万ユーロと、高水準だった前年同期をわずかに上回った(前年同期: 20億3,100万ユーロ)ほか、純利益は前年同期比20%増の14億1,600万ユーロ
(同 11 億8,000万ユーロ)、 1 株当たりの利益は1.25ユーロ(同 0.99 ユーロ)となりました。
ダイムラーAG取締役会会長 兼 メルセデス・ベンツ・カーズ統括のディーター・ツェッチェは次のように述べています。「第1四半期の業績は好調に推移しました。将来の成長に向けた投資を増やしたほか、厳しい市場環境に直面する中でも、販売台数、売上高、EBIT、純利益で前年同期の非常に高い水準を上回り、今年の目標や中期目標達成に向けて順調に歩みを進めて
います」。
増益は主に、メルセデス・ベンツ・カーズとダイムラー・トラックの2部門で販売台数の伸びが続いたことによるものです。反対に、大きな減益要因としては、ダイムラー・トラックで現在進めている製品攻勢など、製品ポートフォリオの拡大が挙げられます。
為替レートは増益要因となりました。
さらに、ダイムラー・バス欧州事業のポジショニング見直しにともない、 3,600 万ユーロの費用が発生しました。
 
1四半期販売台数は前年同期比9%増
2012 年第1四半期の販売台数は全世界で 50 万2,100台(乗用車・商用車合計)と、前年同期を 9 %上回りました。
グループ売上高は前年同期比 9 %増の 270 億ユーロ、為替変動の影響を除いた伸び率は 7 %でした。
産業部門のフリーキャッシュフローは前年同期より減少し、マイナス 20 億ユーロとなりました。これには、運転資金の通常の季節変動に加え、在庫の増加が大きく影響しています。在庫の増加は、メルセデス・ベンツ・カーズ部門については、販売期が春に始まることや、 B クラス、SLクラス、 SUV などニューモデルの発売が関連しています。また、
ダイムラー・トラックについては、 NAFTA 地域やアジアでの需要の増加を見込み、第 1 四半期末に在庫が増加しました。その他の減少要因としては、設備投資および無形資産の増加や、Bergenブランド事業を Engine Holding 社(トグナム社に関連するダイムラー
とロールスロイスの合弁会社。)へ譲渡したこと、ダイムラー・トラックと中国の Foton 社との合弁会社関連の出資などが挙げられます。
産業部門の純流動性は 2011 年12月 31 日から19億ユーロ減少し、 101 億ユーロとなりました。これは主に、フリーキャッシュフローがマイナスとなったことによるものです。
2012 年第 1 四半期末現在、ダイムラーの従業員は全世界で 27 万4,127人( 2011 年 3 月 31 日: 26万 1,718 人)となりました。このうちドイツでの雇用は 16 万 8,017 人(同 16 万 4,131 人)となっています。
 
部門別の詳細について
メルセデス・ベンツ・カーズの2012年第1四半期販売台数は前年同期比9%増の
33万8,300台(前年同期: 31万700台)の新記録となりました。売上高は同8%増の149億ユーロとなりました。
EBIT は12億 5,200 万ユーロと、前年同期とほぼ同水準(同12億 8,800 万ユーロ)となりました。売上高利益率は8.4%でした(同 9.3 %)。
増益の主な要因は、欧州と米国を中心に販売台数が増加したことにあります。とくに、 C クラスのセグメントと SUV で大幅な増加となりました。さらに、為替レートの動向もプラスに働きました。減益要因としては、中国で一時的に価格を引き下げたことがあります。
さらに、生産能力拡大に関連した費用や、新型モデルおよび新技術のための先行支出が発生しました。
ダイムラー・トラックでは販売台数が前年同期比 21 %増の 10 万 7,700 台となりました。売上高は同 18 %増の 74 億ユーロとなっています(同 62 億ユーロ)。
EBITは3億8,300万ユーロと前年同期を下回りました(同4億1,300万ユーロ)。売上高利益率は 5.2% でした(同 6.6 %)。
増益要因としては、NAFTA地域とアジアにおける販売台数と売上高の増加、減益要因としては、現在進めている製品攻勢にともなう支出に加え、ラテンアメリカで市場環境の悪化により販売台数が減少したことが挙げられます。
メルセデス・ベンツ・バンは、主に西欧市場の低迷に起因し、販売台数は前年同期を
下回る5万1,200台となりました(同5万4,000台)。売上高は21億ユーロと前年同期を上回りました(同 20 億ユーロ)。
EBIT は 1 億 6,800 万ユーロ(同 1 億 7,300 万ユーロ)、売上高利益率は前年同期の 8.8 %から 8.0 %へと減少しました。
販売台数減少と不利なモデル構成比率、研究開発費の増加にも関わらず、高い利益を維持することができたのは、保証に関する費用の減少が大きな要因です。
ダイムラー・バスでは、世界販売台数(完成車およびバスシャーシ)が4,900台と、前年同期の7,700台を下回りました。最大の要因はラテンアメリカにおけるバスシャーシ需要の減少です。欧州と米国におけるバス完成車の販売も低い水準にとどまりました。販売台数の低迷を受け、売上高も7億3,000万ユーロと前年同期を下回りました(前年同期: 8億3,100万ユーロ)。
EBIT はマイナス1億 300 万ユーロとなりました(同マイナス3,300万ユーロ)。主な要因は、販売台数が前年同期より 37 %減少したことで、とくにラテンアメリカでは、高水準だった前年同期実績より減少しました。さらに、2012年第 1 四半期に決定した欧州事業のポジショニング見直しにより、3,600万ユーロの費用が発生しました。
ダイムラー・バスでは、戦略の大きな柱として、成長と効率を強化する「GLOBE 2013」をスタートさせました。売上高利益率目標の6%を数年内に達成することを目指すもので、バリューチェーン全体と同部門の全拠点で展開しています。目標としては、欧州の生産網に含まれるすべての工場をより緊密にネットワーク化することを掲げているほか、既存市場における成長可能性を引き出すとともに、新市場での事業拡大を目指しています。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスの第 1 四半期実績は引き続き順調に推移し、
全世界でのリースおよびローン新規契約は約 23 万4,000件、総額 83 億ユーロとなり、前年同期比で 20 %増加しました。第 1 四半期末の契約額は 716 億ユーロと、 2011 年末から安定して推移しています。為替調整後の伸び率は 1 %となります。
EBIT は3億 4,400 万ユーロと、前年同期の3億 2,100 万ユーロを上回りました。好調の
主な要因は、契約額が前年同期比増となったこと、減益要因は金利マージンの減少でした。
以上の各部門のEBITからグループEBITへの「調整」の部は、持分法が適用されるEADSに対する出資にもとづき案分したダイムラーの帰属分と、企業レベルでのその他の損益が中心となっています。
EADS の純利益に占めるダイムラー帰属分は1億 3,300 万ユーロとなりました(同 7,400 万ユーロ)。調整にはこのほか、企業レベルでの支出 3,500 万ユーロが含まれます(同 1 億8,900万ユーロの支出)。
 
今後の見通し
各事業部門の計画にもとづき、2012年通期の総販売台数は前年実績の210万台を
上回るものと予測しています。
メルセデス・ベンツ・カーズでは、販売台数は今年もさらに拡大し、伸びは市場平均を上回るものと予測しています。第2四半期以降の各期もそれぞれ前年同期比増となる見込みです。
C クラス・セグメントでは引き続き、きわめて高い需要に支えられ、業績に
貢献する見通しです。 3 月末には、スポーツカーの代表的モデルである SL クラスの新型モデルを発売しました。 SUV については、新型Mクラスが今年から通年の販売となるほか、9月には新型GLクラスが発売となることから、いっそうの拡大が見込まれます。
さらに 6 月には、コンパクトSUVの GLK クラスとGクラスの新世代モデルも発売となります。
一方、量販コンパクトカー市場向けのニューモデルも、新型Bクラスを2011年11月に
発売したのに続き、 2012 年 9 月には新型 A クラスが登場し、販売拡大に貢献する見込みです。加えて 9 月には、自動車にまったく新しいコンセプトを提案する CLS シューティングブレークが発売となります。
地域別では、北米のほか中国、インド、ロシアで販売がさらに拡大する見込みです。スマートの販売台数は引き続き安定した推移が見込まれます。
ダイムラー・トラックの販売台数は今年も増加の見込みで、欧州では増加率が全体
を上回り、マーケットリーダーの地位は一層強化される見通しです。鍵を握る重要モデルは新型アクトロスです。またブラジルでは、排ガス規制の厳格化による影響で販売が厳しさを増す中でも優位性を維持できる見込みです。 NAFTA 地域では依然としてトラックの平均保有年数が長く、買い替え需要が高いことから、販売台数の増加がふたたび
見込まれます。日本でも東日本大震災後の復興にともない、販売台数の増加を予測しています。
新しい販売市場の開拓はさらに大きく前進します。インドでは第3四半期にBharatBenz(バーラト・ベンツ)ブランドでのトラックの生産を開始。世界最大のトラック市場である中国では、プレミアム市場向けの高価格なメルセデス・ベンツ・トラックと、 Foton 社との
提携による低価格な量販市場向けのトラックを販売する二つの戦略を展開しています。 Foton 社との合弁会社によるトラック( Auman ブランドで販売)の生産は第 3 四半期に開始予定です。また、成長を続けるロシアでは、戦略提携を結ぶ Kamaz 社とともに、合弁会社 2 社を通じて市場開拓に取り組んでおり、グローバルな事業展開を一層拡大しています。
メルセデス・ベンツ・バンでは、販売台数は今年もさらに拡大する見通しです。小型バンの新型シタンの発売は、欧州市場での販売台数の回復に寄与する見込みで、欧州における総販売台数は前年なみを予測しています。さらに米国では、前年比増の販売台数を見込んでいます。好況のラテンアメリカでも、スプリンター現行モデルの発売により業績を伸ばせるものと考えて
います。
ダイムラー・バスでは、販売台数の前年割れを見込んでいます。また、完成車の比率が高まる見通しです。とくにラテンアメリカでは、今年のユーロ 5 排ガス規制実施に備えて昨年、駆け込み需要が発生したため、今年は需要の落ち込みが予測されます。欧州ではバス完成車がわずかに回復すると見られます。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスでは、契約額と新規事業で業績の回復を期待しています。信用リスクの正常化が見込まれること、また、前年が異例の低水準だったことから、一定の伸びを見込んでいます。
2011年に大幅増となったダイムラーグループ全体の売上高は今年もさらに増加する見通しです。地域別では、新興市場や北米で全体市場を上回る伸びが見込まれます。
ダイムラーグループでは、現在の市場動向予測と各事業部門の計画にもとづき、継続事業による今年のグループEBITで前年なみの水準を目指しています。なお、この目標は、為替レートが現在の水準と大きく変わらないという仮定にもとづくものです。
各部門に対して設定した継続事業におけるEBITの目標は以下のとおりです。
メルセデス・ベンツ・カーズ: 前年なみ
ダイムラー・トラック: 前年なみ以上
メルセデス・ベンツ・バン: 前年なみ以上
ダイムラー・バス: 前年なみ以下
ダイムラー・ファイナンシャル サービス: 前年をわずかに下回る水準
 
ダイムラー・バスでは年内に発生する支出として、欧州バス事業のポジショニング見直しにともなう最大 5,000 万ユーロと、北米バス事業のポジショニング見直しにともなう
約 6,000 万ユーロを見込んでいます。
ダイムラーグループの 2012 年通期の世界従業員数は、製品に対する需要が好調なことを
受け、 2011 年末に比べて増加する見通しです。
自動車事業については、全市場および製品サイクルを平均した年間平均売上高利益率を9%とすることを目指しています。各部門に設定した2013年の持続可能な売上高利益率目標は、
メルセデス・ベンツ・カーズ 10 %、ダイムラー・トラック 8 %、メルセデス・ベンツ・バン9%、
ダイムラー・バスについては今後数年で6%とすることを目指しています。
ダイムラー・ファイナンシャルサービスについては、株主資本利益率 17 %を目標としています。