2012年
8月
2日
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02:00
Europe/Amsterdam

2012年第2四半期はEBIT 22億4,300万ユーロと好調

純利益15億1,500万ユーロ(前年同期: 17億400万ユーロ)
売上高は10%増の289億ユーロ(同263億ユーロ)
総販売台数は8%増の57万300台
2012年業績予測を堅持: 継続事業によるEBITは前年なみの見通し
ダイムラー社は7月25日、ダイムラーグループおよび各部門の2012年第2四半期(4~6月期)決算を発表しました。グループEBITは22億4,300万ユーロ(前年同期: 25億8,100万ユーロ)、純利益は15億1,500万ユーロ(同17億400万ユーロ)と、きわめて好調な業績を記録し、1株当たりの利益は1.34ユーロとなりました(同1.51ユーロ)。
ダイムラー社取締役会会長 兼メルセデス・ベンツ・カーズ統括のディーター・ツェッチェは次のように述べています。「第2四半期はすでにお知らせしたとおり、新製品や新技術のコストが高水準となる中で、ふたたび大きな利益を確保することができました。販売台数、売上高とも大幅な伸びとなりました」。
また、2012年下半期に関して、「ダイムラーでは、現在の市場動向予測と各事業部門の計画にもとづき、継続事業による 2012 年通期のグループ EBIT で前年なみの水準を目指しています。ただ、大部分の地域で景気の不透明感とリスクが増大していることから、経済全体の動向や動きの激しい市場の状況を今後も注意深く見守っていく方針です」と述べています。
一部市場の一段と厳しい状況にもかかわらず、高い利益水準を達成できたのは、メルセデス・ベンツ・カーズ部門、ダイムラー・トラック部門、メルセデス・ベンツ・バン部門の販売が引き続き増加したためです。一方で、ダイムラー・バス部門は販売台数が減少しました。グループ EBIT のその他の減益要因としては、モデル構成比が一部で、従前より不利となったことや、メルセデス・ベンツ・カーズにおける製品ポートフォリオの拡大と、ダイムラー・トラックで現在進めている製品攻勢に関連するコストの増加が挙げられます。なお、為替レートは増益要因となりました。
また、2012年第1四半期に決定したダイムラー・バスの欧州および北米事業のポジショニング見直しにともなう費用が、第 2 四半期には4,600万ユーロとなりました。
 
2四半期販売台数は前年同期比8%
2012年第2四半期のグループ世界販売台数は、57万300台(乗用車・商用車合計)で、前年同期を8%上回りました。
グループ売上高は前年同期比 10% 増の289億ユーロ、為替変動の影響を除いた伸び率は4%でした。
フリーキャッシュフローは 10 億ユーロ、産業部門の純流動性は 2012 年 6 月 30 日現在で 84 億ユーロとなりました。
2012 年第2四半期末現在、ダイムラーの従業員は全世界で 27 万3,749人( 2011 年6月 30 日: 26万 6,114 人)となり、ドイツ国内での雇用は16万 6,477 人(同16万 6,840 人)でした。
 
部門別の詳細について
メルセデス・ベンツ・カーズの 2012 年第2四半期販売台数は、前年同期比 4% 増の37万 400 台と、ふたたび新記録を達成しました。売上高は5%増の 154 億ユーロでした。一方、EBITは 13 億1,400万ユーロと、きわめて好調だった前年同期の実績には及びませんでした(前年同期: 15億6,600万ユーロ)。売上高利益率は8.6%でした(同10.7%)。
増益には主に、米国とアジアを中心とした販売台数の増加が寄与しました。とくに、コンパクトカーセグメントとSUVで大幅な増加となりました。また、為替レートも増益要因となりました。減益要因としては、欧州の経済状況が悪化する中で、モデルやエリア構成比に変化が生じたほか、生産設備拡大に関連した費用や新技術・新モデルのための先行支出が増加したほか、材料費の高騰がありました。
ダイムラー・トラックは販売台数が前年同期比34%増の12万2,200台、売上高が同 22% 増の 81 億ユーロとなりました。 EBIT は 5 億 2,400 万ユーロ(同 4 億 8,600 万ユーロ)、売上高利益率は 6.4% でした(同 7.3% )。
増益要因としては、NAFTA地域とアジアで販売台数、売上高とも好調を維持したほか、為替レートの動向もプラスに働いたことが挙げられます。一方で、ブラジルで景気悪化と新排ガス基準の導入により需要が全般に減少したことや、現在進めている製品攻勢のための支出が減益要因となっています。
メルセデス・ベンツ・バンは、販売台数が 6 万 9,300 台に増加し(同 6 万8,000台)、売上高も24億ユーロと前年同期の22億ユーロを上回りました。EBITは1億9,700万ユーロと、前年同期をわずかに下回りました(同2億600万ユーロ)。最大の減益要因は価格の軟化で、増益要因としては、為替レートが有利に働いたことが挙げられます。売上高利益率は8.1%でした(同9.2%)。
ダイムラー・バスでは世界販売台数(完成車およびシャーシ)が 8,400 台と前年同期を下回りました(同 1 万600台)。落ち込みの要因は第 1 四半期と同様、ラテンアメリカでのバスシャーシ需要の減少で、完成車は前年同期なみの水準となっています。売上高は10億ユーロとなりました(同 12 億ユーロ)。EBITはマイナス 5,700 万ユーロ(同プラス6,100万ユーロ)、売上高利益率はマイナス 5.6% となりました(同プラス5.2%)。
減益の主な要因は、ラテンアメリカでの景気低迷で、予想どおりバスシャーシ販売台数が減少となりました。さらに、欧州および北米事業のポジショニング見直しにともない4,600万ユーロの費用が発生したこともEBITを押し下げる要因となりました。為替レートは増益要因となりました。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスの第 2 四半期実績は引き続き順調に推移し、全世界でのリースおよびローン新規契約は約 26 万7,000件で、総額 94 億ユーロ(同12%増)となりました。第 2 四半期末の契約額は761億ユーロと、 2011 年末から6%増加しました。為替変動の影響を除いた伸び率は5%となりました。
EBIT は 3 億 3,800 万ユーロで前年同期なみとなりました(同 3 億 4,000 万ユーロ)。最大の増益要因は契約額の増加で、減益要因は、昨年異例の低水準だったリスクコストの微増でした。
以上の各部門の EBIT からグループEBITへの「調整」の部は、持分法が適用される EADS に対する出資にもとづき案分したダイムラーの帰属分と、企業レベルでのその他の損益が中心となっています。
今後の見通し
各事業部門の計画にもとづき、2012年通期の総販売台数は前年実績の210万台を上回るものと予測しています。
メルセデス・ベンツ・カーズでは、販売台数は今年もさらに拡大し、伸びは市場平均を上回るものと予測しています。第3四半期以降の各期もそれぞれ前年同期比増となる見込みです。 C クラス・セグメントは引き続き、きわめて高い需要に支えられ、業績に貢献する見通しです。 SUV については、新型Mクラスが今年から通年の販売となるほか、他のニューモデル発売もあり、いっそうの拡大を見込んでいます。 G クラスとコンパクトSUVの GLK クラスの新世代モデルは6月に発売を迎え、新型 GL クラスは9月に発売を控えています。
一方、量販コンパクトカー市場向けのニューモデルも、販売拡大に貢献する見込みです。新型Bクラスを2011年11月に発売したのに続き、本年9月に発売となる新型Aクラスは、予約受付開始から数週間で予約台数が4万台を突破しました。加えて10月には、自動車にまったく新しいコンセプトを提案する CLS シューティングブレークが発売となります。地域別では、北米のほか中国、インド、ロシアで販売がさらに拡大する見込みです。スマートの販売台数は引き続き安定した推移を見込んでいます。
ダイムラー・トラックの販売台数は今年も増加の見込みです。欧州では、強い競争力を誇る新型アクトロスの貢献により、欧州市場全体の伸びを上回り、マーケットリーダーの地位が一層強化される見通しです。またブラジルでは、排ガス基準の厳格化により、市場環境は引き続き厳しい状況ですが、ダイムラー製品は高い人気を維持していることから、市場における強固な地位を維持していきたいと考えています。また、下半期はユーロ 5 適合車の需要増加が見込まれます。NAFTA地域では 2012 年は高い通期需要が見込まれ、販売台数も好調に推移する見通しです。これまでと同様、最大の要因は、トラックの老朽化が進んでいることによる買い替え需要となっています。
アジアでも大幅な伸びが予測されます。日本市場では、東日本大震災後、政府の補助金による復興事業が引き続き需要を牽引しており、アジア地域での販売台数の増加につながるものと見られます。
メルセデス・ベンツ・バンでは、販売台数は今年もさらに拡大する見通しです。小型バンの新型シタンの発売は、欧州市場での販売台数増加に寄与する見込みで、欧州における総販売台数は前年なみを予測しています。さらに米国では、前年比増の販売台数を見込んでいます。ラテンアメリカの各市場でも、スプリンター現行モデルの発売により業績を伸ばせるものと考えています。
ダイムラー・バスでは、販売台数の前年割れを見込んでいます。とくにラテンアメリカでは、今年のユーロ5排ガス規制実施に備えて昨年、駆け込み需要が発生したため、今年は需要の落ち込みが予測されます。ブラジルでは、まもなく政府の奨励策が実施されることから、下半期は需要回復が期待されます。また、欧州ではバス完成車がわずかに回復するものと見られます。
年内に発生する支出としては、欧州バス事業のポジショニング見直しにともなう約4,500万ユーロと、北米バス事業の見直しにともなう約2,000万ユーロを見込んでいます。
ダイムラー・ファイナンシャル サービスでは、契約額と新規事業で新たな成長を期待しています。信用リスクの正常化が見込まれること、また、前年が異例の低水準だったことから、一定の伸びを見込んでいます。
2011 年に大幅増となったダイムラーグループ全体の売上高は、通期でさらに増加する見通しです。地域別では、新興市場や北米で市場の成長率を上回る伸びを見込んでいます。
ダイムラーグループでは、現在の市場動向予測と各事業部門の計画にもとづき、今年の継続事業によるグループEBITで前年なみの水準を目指しています。なお、この目標は、為替レートが現在の水準と大きく変わらないという仮定にもとづくものです。
各部門に対して設定した継続事業によるEBITの目標は以下のとおりです。
メルセデス・ベンツ・カーズ: 前年なみ
ダイムラー・トラック: 前年なみ以上
メルセデス・ベンツ・バン: 前年なみ
ダイムラー・バス: 前年なみ以下
ダイムラー・ファイナンシャル サービス: 前年をわずかに下回る水準
ただ、ほとんどの地域で景気の不透明感とリスクが増していることから、ダイムラーでは、経済全体の動向や動きの激しい市場の状況を今後も注意深く見守っていく方針です。
自動車事業については、全市場および製品サイクルを平均した年間平均売上高利益率を9%とすることを目指しています。このために各部門に設定した2013年の持続可能な売上高利益率目標は、メルセデス・ベンツ・カーズ 10% 、ダイムラー・トラック8%、メルセデス・ベンツ・バン9%、ダイムラー・バス6%です。また、ダイムラー・ファイナンシャル サービスについては、株主資本利益率17%を目標としています。